「きゃっ」

風呂から上がり、タオル1枚で部屋に戻ろうとすると、妹(香澄:中2)と鉢合わせた。

「もうっ!そんな格好でウロウロしないでよ!」

つい最近まではそんな事はなかったのに、最近色気づいた妹のお陰で、なんか住み辛くなったもんだ。

「別にいいじゃんか・・・暑いんだから・・・」

「よくない!年頃の女の子がいるんだから、少しは気を使ってよ!」

「なんだよ・・・兄妹で、そんな気使いたくねぇよ!」

「これだから・・・鈍感な兄を持つと苦労するわ!」

「なに!?本当は見てぇんだろ?あ?」

俺も鈍感と言われ、ちとキレてしまった。

「み・・だ・・・誰が!?」

「いつでも言え!見せてやるよ!」

俺は妹の横を通り過ぎ、部屋の扉に手をかけた。

「そ・・・そんな小さいモン、見たくないし!」

妹の反撃に、一層キレてしまった。

「な、なんだと!見た事あんのか?このペチャパイが!」

「ペ・・・ペチャ・・・」

今まで負けずに言い返してた妹が俯き、その動きを止めた。

「ちと言い過ぎたかな?」とは思ったが、元々は売られたケンカだ。

「気にすんめぇ」と思い直し、部屋に入った。

その日から1週間程、妹とは口を利かなかった(汗)

「和馬〜(俺)、香澄にひどい事言ったでしょ?」

「はぁ?何がよ?」

1週間前の事を殆ど忘れ、気にすら留めてなかった俺は、お袋から言われても、何の事か分からなかった。

「香澄の胸、小さいとか言ったでしょ?」

「う〜ん・・・言ったっけ?言ったかな・・・記憶にない。」

「香澄、気にしてたよ。機会見て、謝っときなさいよ。」

「う〜ん・・・覚えてないもんは・・・謝りようがなくない?」

「覚えてなくても、言ったんだから謝っときなさいよ!」

「へ〜い・・・」とは言ったものの、謝る気なんかないけどね。

ま、1週間前の事は、大体思い出した。でも、最初に「小さい」と言ったのは妹だし、俺から謝る必要なんてない。

放っておけば、時間が解決するでしょ。それから数日が過ぎたある日の事・・・

コンコン

勉強中の俺の部屋をノックする音。

「あ〜?」

気のない返事をする俺。親父は仕事から帰ってないし、香澄は口を利かないしで、ノックするのはお袋に違いない。だが予想に反し、部屋をノックしたのは・・・

「お兄ちゃん・・・えっと・・・いいかな?」

「あ〜」

またしても、気のない返事をする俺。勉強が忙しくてね、妹なんかに構ってられないってのが本音。

やがてドアが開き、妹が入ってきた気配。でも俺、目も向けない。

「あの・・・その・・・こ、この前は・・・ごめん・・・」

「なにが?」

相変わらず返事だけで、目も向けない。

「その・・・あの・・・えっと・・・ち・・・えっと・・・」

「何?俺、勉強中なんだけど!」

「いや・・・その・・・」

「何か分からんけど、許すからもういいよ。」

「いや・・・でも・・・」

「なんだよ!」

俺が振り返ると、キャミソールと短パン姿の妹が、モジモジしながら立っていた。

「あのね・・・謝りたいのは・・・その・・・」

「小さいって言ってゴメン!」

急に大きな声を出して頭を下げた。

「ん?小さい?何が?いつ?」

「いや・・・えっと・・・この前・・・お風呂上りのお兄ちゃんとすれ違った時に・・・」

「あ〜・・・そんな事か。そういや・・・俺も言ったろ?お互いさんだから、気にすんな」

俺はそう返すと、また机に向き直って勉強に戻った。

でも妹はそこに留まり、部屋から出て行く素振りがなかった。

それだけでなく、ソワソワしている雰囲気が背中越しに伝わった。

「香澄」

声をかけるが返事がない。

「まだ何か用か?」

そう言って振る返った途端、俺は腰を抜かしそうになった。

香澄が俯いていた。脱いだキャミソールを両手に持って。

そう、つまり上半身は裸。

そんな格好で、赤い顔をして俯いていた。

「ちょ・・・香澄!いったいどうした?」

明らかにうわずった俺の声。

「やっぱ・・・小さい・・・よね?」

「はぁ?」

「香澄の胸・・・小さいよね?」

まぁ・・・包み隠さずに言えば、確かに小さい。

僅かな膨らみに、小さな突起が二つ。

でもまだ中2だし、それに・・・うちの家系上、仕方ないと・・・

「そ、そっかな・・・まぁ・・・そうでもないと・・・キレイなんじゃないかな・・・」

俺は香澄の方を直視出来ず、全然あさっての方を見ながら答えた。

「小さいでしょ?」

「ま・・・その・・・まだ仕方ないんじゃない?」

「やっぱり・・・小さいんだね・・・」

グズグズと香澄が泣き出した。

って俺、どうするべきでしょうか?

暫く俺、固まっていた。

香澄もずっと泣いてたし。

でも、いつまでも半裸の妹を部屋には置いておけない。

とりあえず部屋から追い出すべ!

俺は椅子から立ち上がり、香澄の方に一歩踏み出した。

「お兄ちゃん!」

「ハイッ!なんでしょ?」

香澄の突然の大声に、思わず敬語で答えた。

「お兄ちゃん!お願いがあります!」

「な、なんでしょ?」

「えっと・・・」

一転してモジモジ始めた。

「あの・・・頼めるの・・・お兄ちゃん位しかいなくて・・・」

「何?」

「聞いてくれますか?」

「とりあえず・・・話を聞かない事には・・・」

「えっと・・・香澄の『バストアップ計画』の、お手伝いをして下さい!」

「は、はぁ?」

「あの・・・本で読んだんですが・・・マッサージが、一番いいらしいです。」

「で?」

「今、お風呂では毎日マッサージしてますが、あの・・・」

「なに?」

「人から触ってもらえるのが、一番効果あるらしくて・・・」

「はぁ?」

「その・・・触られると、女性ホルモンの分泌が増えて・・・だか」

「馬鹿モン!」

俺は妹の言葉を遮り、そう言い放った。

妹は、「キョトン」とした目を向けた。

「ま、まずは・・・服を着ろ」

「で、でも・・・」

「話はそれからだ。服を着ろ!」

「はい・・・」

いそいそと服を着だした妹。

「あのな、香澄・・・俺は兄だ。」

「うん。」

「その兄に、『胸を触れ』と言う妹なんて、俺が知る限りおらんぞ!」

「で、でも・・・」

「大体胸とは、女にとって大切な場所だ。」

「うん。」

「そこをだ!例え兄とは言え、好きでもない男にさらけ出し、『触れ』とはどう言う事だ?お前には恥じらいってもんがないのか?」

「恥じらいは・・・あるよ!あたしだって、お兄ちゃんにちっちゃい胸見せるの、すっごく恥ずかしいもん!」

「だったら・・・」

「じゃ、誰に見せる?木下君?佐伯君?それともお父さん?そして聞くの?小さいかって!触ってって言うの?それこそ恥ずかしいし・・・」

「だ、だからって」

「色々消去法で消してったら、お兄ちゃんしか残らなかったんだもんっ!」

「で、でもな・・・」

「お兄ちゃんだってこの前、『見たきゃ言え』って・・・あたしは見たくはないけど・・・でも、それなら見せてもいいのかなって・・・」

「でもさ・・・俺、兄貴だし・・・妹の胸触る兄なんて、そうそういないだろ?人に知れたら・・・」

「別に言わなきゃいいじゃん!」

「いや・・・でも・・・」

「何よ?」

困ってしまった。

言いたくはないけど、本音を言わなきゃいかんだろう。

「な、香澄・・・」

「さっきお前が服脱いで、胸を・・・そのな?」

「俺、悪いがドキドキしたんだよ。」

「えっとな・・・妹のお前に・・・その・・・なんだが・・・」

歯切れが悪い俺に、「何よ?」と香澄が追い討ちをかける。

「これは俺に限らず、男はみんなそうなんだが・・・」

「女の裸を見たり・・・その・・・胸触ったりなんかするとな・・・」

「エッチな気分になる?」

核心をつかれ、「ま、そうだ」と認めた。

「妹でも?」

「うん・・・分からんが、何もないと100%は言えん・・・」

「ペチャパイでも?」

「うん・・・ドキドキしたし・・・」

「エッチな気分になって・・・その・・・ぼ、勃起する?」

「ああ・・・」

「それ位なら・・・我慢するよ!」

「は、はぁ?」

「まさか変な気起こして、妹を襲ったりはしないでしょ?そんな悪い男じゃないよね?」

「ま、ま〜な・・・」

悪い男と言われりゃ、そう答えるしかなかろうて。

「うん。じゃ、いい!お兄ちゃんが勃起する位、香澄知らん顔してるから!」

「いや・・・あの・・・えっと・・・」

「じゃ、ヨロシク!」

香澄はそう言うと、着たばかりのキャミソールを脱いだ。

何の躊躇いもなく。

半裸の香澄の後ろに、俺は立っていた。

勃起した股間の物を香澄にくっつけちゃならぬと、へっぴり腰になって。

「そそっ・・・下から・・・持ち上げるように・・・回してくれると、もっと効果あるって・・・」

香澄は平然と俺に身を委ね、レクチャーまでしている。

何か妹に、女の抱き方を教わってる気分。

しかし、とは言え、薄く小さな胸は、下から上げる物も、横から寄せる物もないのだが。

「えっと・・・トップをさ・・・軽くつねってよ」

「はぁ?」

「トップがさ・・・女性ホルモンの分泌に、効果あるって・・・」

「分かったよ。」

俺は無理矢理揉み上げてた手を止め、指先で両の乳首を軽く摘んだ。

「ヒクッ」

突然香澄が、変な声を上げた。

「ど、どうした?大丈夫か?」

「う・・・うん・・・大丈夫・・・続けて・・・」

俺は言われるがまま、香澄の乳首を摘み続けた。

その感ずっと香澄は、「うっ・・・」とか「あっ・・・」とか声を洩らしてたが、その時の俺も童貞。

それが感じてる声なんて、その時は分からなかった。

「ちょ・・・もう・・・ダメ・・・やめて・・・」

10分位続けた所で、香澄からストップがかかった。

ふ〜っ・・・大きく息をついた香澄。

「頭が・・・変になる・・・こりゃ大変だ・・・」

小声でそう呟くと、胸も隠さず、どっかと俺のベッドに腰を下ろした。

「大丈夫か?」

俺は香澄に尋ねた。

「お兄ちゃんこそ・・・おっきくなって大丈夫?」

そう・・・俺の股間の膨らみが、腰を下ろした香澄の目の前に。

「ば、ばか・・・変な突っ込み入れるなよ!」

「あ、ゴメンゴメン・・・」

香澄はそう言って笑った。そして立ち上がり、脱いだキャミソールを着ると、「明日もお願いします」と言い残し、部屋から出て行った。

翌日から香澄の発案により、座って揉む事になった。立ったまま触られるのは、何か辛いらしい。

ベッドの壁際に俺が足を開いて座り、香澄がその足の間に座る。って・・・俺の勃起したモンが、逃げ場を失うんですけど・・・

「それ位、我慢するよ」と言われたら、もう何も言えない。香澄の胸をしばし揉み上げ、その後乳首を摘んだ。

「あっ・・・うっ・・・」と香澄のヤツ、昨日みたいに声を上げる。

「どうしたんだ?大丈夫か?」と聞くと香澄は、「大丈夫だけど・・・ちょっと・・・」

「何?」

「変な感じ。その・・・くすぐったいような・・・気持ちいいような・・・」と答えた。

「か、感じてる?」

「うん・・・た、多分・・・」

香澄の目が、トロンとしてる事に気付いた時、俺の股間はMax極限ギリギリだった(汗)香澄が部屋に戻ると、俺はシコシコと・・・

いかん、いかん!妹をオカズに抜いてしまった!次の日の朝、俺は罪悪感からか、香澄の顔をまともに見れないでいた。

「お兄ちゃんさぁ・・・」

昨日に引き続き、今夜も胸を揉む俺に、香澄が聞いてきた。

「あたしみたいな小さな胸でも、触ると興奮するんだ?」

「ま、まぁね・・・」

「あたし以外の人の胸、触った事あんの?」

「い、いや・・・」

「あたしがはじめてなんだ?そりゃ、はじめてがこんな貧相な胸で、申し訳アリマセン。」

「ばか!」

頭を小突くと、舌を出して香澄が笑った。

「お兄ちゃんさぁ・・・」

「何?」

「クラスの男の子とか、時々話してるんだけど・・・」

「ん?」

「自分でしたりするの?」

内心はバクバク。でも平静を装い、「誰でもするよ」と答えた。

「そっか・・・お兄ちゃんでも・・・するんか・・・」

「あぁ・・・」

「お兄ちゃんさぁ・・・」

しばらく間を置き、香澄が再度聞いてきた。

「昨日さ・・・あの・・・すごく大きかったじゃない?」

「ば、ばかっ」

「いや・・・あの・・・ムラムラ・・・してた?」

「う・・・うん・・・」

「何で?」

「やっぱ・・・そりゃ・・・」

「いや、あのね・・・昨日・・・その・・・した?」

「はぁ?」

「自分で・・・した?」

何も答えられなかった。でもそれが、答えを言ったに等しい。察した香澄もまた、「したんだ・・・」と呟いた。

「お兄ちゃん・・・」

またしても、沈黙を破ったのは香澄。

「その・・・ムラムラさせて・・・ゴメンね・・・」

「な、何言ってんの?」

「いや・・・その・・・」

「何?」

「自分でするより、女の子からされた方が、気持ちいいって・・・その・・・クラスの子が・・・」

「ば・・・ば・・・」

「あたし・・・してあげても・・・いいよ・・・」

「え・・・な・・・な・・・」

「バストアップのお手伝いしてもらってるから・・・代わりに・・・ねっ?」

「お・・・え・・・」

「しておげるっ!」

さっきまで背中を向けて座ってた俺の足の間に、香澄はこちら向きに座った。

俺の短パンに手をかけ、ゆっくりと下ろす香澄。その後トランクスも同様に。俺は、欲望と理性が激戦を繰り広げていて、半ばパニック状態。

「ど、どうしたらいいか・・・教えてくれる?」

「いや・・・あの・・・」

「触ってれば・・・いいのかな?」

そう言うと、香澄は小さな手をそっと置いた。

「うっ・・・ううっ・・・」

香澄は残った手で、俺の手を自分の胸に導いた。

「バストアップ・・・してくれなきゃ・・・」

俺は両の手の指で、香澄の乳首を摘んだ。

香澄も昨夜以上の声で、「あっ・・・」と洩らし始めた。

「ダ、ダメだ・・・香澄・・・で、出る・・・」

「えっ・・・な、なにが・・・出るって?」

「イ、イキそう・・・」

「えっ?もう?大変!」

そう言うと香澄は何を思ったか、パクリと咥えた。その瞬間・・・

「男の人の精液って、こぼしちゃいけないんでしょ?」

事が済み、落ち着きを取り戻した後で、香澄が笑った。

いや・・・俺・・・そんな事知らない・・・

でもそうは言えず、「あぁ」と短く答えた。

時が過ぎ、香澄もあの時の俺と同じ、高校生となった。背も伸び、それなりに胸も成長した。ま、家系には逆らえず、Bがやっとって感じなのだが。

同時に知識が増え、俺と香澄がやってた事は、社会からしてみたらタブーであると知ったろう。いつの頃からか、「胸を触って」とは言いに来なくなった。

寂しくなった?いや・・・全然!

香澄は今でも時々、俺の部屋に来て、「勉強教えて!」だとか、学校であった嫌な話しをしたりする。

お互いに恥ずかしい部分を見せてるし、ま、その結果が「仲の良い兄妹」を生み出した。

香澄とは人前でも、手を繋いで歩く事が出来る。両親がいない日は、一緒に風呂に入ったりも・・・

勉強を教わったり、散々愚痴を言った後に香澄は、「しておげるっ!」って・・・

お互いに服を脱ぎ、全裸になって抱き合う。俺の初めての女は香澄であり、香澄の初めての男が俺。

例えタブーとは分かっていても、今ではやめられない関係となってしまった事は反省。

でも、互いに一番分かり合える相手である事は、間違いない事実なんだよね。