やったぜみんな!俺も昨夜童貞を卒業しました〜!!パフパフパフ〜!



ははは、そう急かすな急かすな、今からゆっくりじっくり話すから。



まずは俺の自己紹介を。俺は28歳にして未だに童貞で、女の子とまともに



会話すらしたことがない哺乳類の平均童貞卒業年齢をアゲアゲに










しちゃってる諸悪の根源だ。顔は木村拓也的なえなりかずき。



体系は魔裟斗的なアケボノといった風体だ。まぁ、いわゆるモテナイ男の



典型だな。ちなみに生まれてこの方バレンタインデーにチョコをくれたのは



おばあちゃんとお母さんだけだ。これは俺の予想なんだがお母さんと



おばあちゃんのチョコは絶対義理だと思う。



それでこんな駄目な俺が童貞卒業という奇跡を成し遂げた理由は、



いつものようにゲーセンでアルカナハートに熱狂した帰り道に



中学時代の無二の親友、井出君と再会したからだ。井手君は中学時代、



毎週俺から金を巻き上げては煙草や酒を買っていた。強くもないくせに



酒を飲んで赤ら顔でよく俺にこういったもんだ。



「俺は大人になったらチョービックになっかんよ。そんときゃお前にもいい想いを



させてやんよ。期待してまっとけよ。だからとりあえず財布みせろや」



俺は将来の井出君に期待して、毎週五千円ずつ手渡していたのだが、



二十歳を越してすでに八年が経過しているのに井手君が大成を成したという



話は全くきかなかった。久しぶりにあった井出君は飲み屋街の



ポン引きになっていた。たいした出世だ。



「おお!おめぇゲロリンじゃねぇか!ははっ!久しぶりだなこの野郎!」



井出君は中学時代からほとんど変化のない俺を一瞬で認識してくれた。



なぜオタクと障害者は老けないのだろうか。そんな疑問はどこふく風だ。



ちなみにゲロリンというあだ名は、中学時代の俺が給食時間にゲロを



吐いたことに端を発する。このエピソードは続編のビギニングで語ろうと思う。



「お前、金もってんだろ?いい店知ってんだよってけよ。もちろんよるよなコラ!」



切れているのか優しいのかわからない口調でひっぱられ、連れて行かれた先が



ソープランドだった。俺はたじろいだ。まだ俺童貞なんですけど!



俺は小声で井出君に、自分が童貞だということを説明した。なんで自分の最も



人に知られたくないことを話さなくてはいけないのだといぶかりながら。




「ぶわはははっはっ!お前まだ童貞なのかよ!ありえねぇ!すげぇキモイ!」



道行く人々の視線が俺にささる。井出君は昔も今も周りの目を気にせず



わが道を走っているようだ。頼むから国道を制限速度を守って走って欲しい。



「よし、よしよし!じゃあ童貞卒業するための秘密の方法を教えてやんよ!



これだったら恥ずかしくもなく一瞬のうちに卒業できっから!マジ楽勝!」



背中を力強くぽんぽんと叩かれむせつつも、頼りがいのある人だなと



少しだけ井出君を見直した。まさかこんな簡単に童貞って卒業できるのか?



井出君にかかれば恥じることなく?一瞬で?そうか、井出君はポン引きの名手



なんだ。童貞の手際よい卒業の仕方なんて知ってて当然なんだ。



井出君は童貞卒業のプロだ。彼に頼れば難なく俺は一般人の仲間入りだ。



「よ、よろしくおねがいします」



俺は井出君に童貞卒業までの先導を頼んだ。



「おう、まかせとけや!!」



頼もしい返事だ!やったぞ、まさか今日童貞を卒業できるとは思わなかった!



2008年は頭からついている!俺は井出君に言われるがまま歩いた。



数分ほど歩いていると、見えてきたのはコンビニだった。



ソープランドじゃなかったのか!?と一瞬不思議がった俺に井出君は、



「童貞卒業には色々と金がかかる。とりあえず五千円出してみろ」



そういわれて五千円を手渡すと、井出君は駆け足でコンビニの中に入っていった。



数分後出てきた井出君の手にはウイスキーのミニボトルが握られていた。



「最初は恥ずかしいからな、これ飲んで羞恥心を麻痺させろや」



そういって俺の口に無理矢理ミニボトルをくわえさせる井出君。



仕方なく半分ほど飲み干すと、俺の脳は快楽の境地へといざなわれた。



「よし、あとは抜いてもらうだけよ!ついてこい」



そういわれて井出君の後ろに付きしたがって歩いていると



ネオンがまぶしい怪しい雰囲気のソープランドに辿りついた!



いよいよ童貞卒業なのか!こんなところで童貞卒業なんていいのだろうか!



などと葛藤する暇もなく、井手君に背中をおされて中へ入る。



細かい注文は全て井出君まかせだった。俺は待合室でふらついていた。



視界がぐるぐるまわり、なんだかちょっと気分が悪い。



しばらくすると、ソムリエ風の格好をしたおじさんに呼ばれ、言われた通りに歩を進めた。




レジの前を通って店の奥に歩いていくと、左右の壁に隙間なくドアがついている



廊下に辿りついた。ここはまさしくプレイルーム。廊下の中央には俺を待っていたのか



可愛い女性が立っていた。茶髪でカールしているヘアスタイルがゴージャスだ。



目元はぱちくり二重まぶた。口元は常にうるおっててかっている。



こんな真冬に寒くないのかキラキラと輝く装飾が施された黒のキャミソールを着ている。



胸元がセクシー!華奢な体格なのに胸だけはEカップはある。



絶妙なバランスだ。ジェンガをやらせたら彼女の右に出るものはいない。



「こんばんは〜よろしくおねがいしますサヤです☆」



ブサイク極まりない俺に、くったくのない笑顔で応対してくれるサヤさん!



なんて分け隔てない人なんだ!俺は一瞬でほれてしまった。こんな人の中に



俺のたけった竿竹が入っていくのかと思うと興奮して打ち震える。



サヤさんに案内されて個室に入ると、部屋の中はサヤさんの体から発せられる



いい香りと同じものが漂っていた。客がくるまでサヤさんは一人この部屋で



過ごしているんだろうな。サヤさんのマイルームほっほう!!



「じゃあ服をぬごうね☆」



そういうと、サヤさんは俺の服を脱がし始めた!なんて親切なんだ!



俺の安っぽい色あせたユニクロのジャケットをやさしくあつかってくれる。



「う…うーん」



俺の服を脱がし終えた時だった。サヤさんはちょっと困った顔をした。



どうしたんだ?思った以上に俺がデブだったのだろうか?



サヤさんの心情はわかぬまま、俺の服はどんどん脱がされていく。



とうとうトランクス一枚になった!くそ!やばいぜ!見られる!



さすがにトランクスだけは自分で脱ぐことにした俺は、手早くトラをずり下げる。



サヤさんは少しの間俺のチンコを見ていた。無表情でじっと見ていた。



ぐ!なんだこの間は!俺のチンコは結局のところどうなんだ!答えてくれ!



「お、おおきいぃ〜」



出ました社交辞令!俺のチンコがでかいわけがない!デブのチンコは



脂肪にうもれて小さくなりがちだし、俺のチンコは皮をかぶっている!



でかいわけがない。でもその気心はうれしいよサヤさん!



「じゃあお風呂入ろうね」



サヤさんに案内されてバスルームへ!振り返るとサヤさんはキャミソールを



ぬぎ裸になっていた!




暖色の照明に照らされ、ほてったように赤みがかったサヤさんの裸体。



商売上人に裸を見せるのは、とっくに慣れてしまったのか微塵も



照れた様子を見せない。手際よく大小様々な道具を用意していく。



「おじゃまします〜」



先に浴槽につかっていた俺を見下ろしながら、サヤさんが湯船につかった。



体を丸くしたせいでおっぱいが宙に浮いて形を変える。柔らかそうだ。触ったら



たまらんだろう。しかしおっぱいを触っていいものか。許可を得る勇気すらない!



狭い湯船の中で俺とサヤさんの体が重なる。他人の肌に触れるなんて



何年ぶりだろう!ここ最近はゲームの中で擬似的に他人と殴り合う事でしか



肌を触れ合ったことがない。思わずサヤさんの体を撫でようとしてしまったが、



またもや勇気がでなかった。サヤさんなら何もかも許してくれそうなのだが。



「キミ、動物園のニオイがするね」



うわー!しまった!今更ながら思い出した。そういえば俺は一週間風呂に入って



いなかった!職場は肉製品の加工工場だから凄く臭いので風呂なんて



入らなくてもチャラヘッチャラだと思っていた。だから全く風呂に入っていなかったんだが、



サヤさんはそんなこと些細なことだと言わんばかりの笑顔で俺のニオイを



動物園のニオイと表現してくれた。動物園のニオイ。動物園といえば



幼稚園児たちが生まれて初めて野生の獣と対峙し、生きていることの素晴らしさを



実感する人生の登竜門的な場所だ。つまりサヤさんは俺のことを



風俗嬢に成り立てのころに接客した思い出深い客と重ねているんだ。



きっとそうに違いない。なるほど、サヤさんは俺を気に入ってくれたというわけか。



「じゃあ、ちょっと足をあげてね」



そういうと、サヤさんは俺の足を水中から引き上げ、浴槽の縁に乗せた。



水の上に浮かんでいるような状態でとても不安定だ。これから何が始まるのだろう?



サヤさんは俺の股間付近にいる。俺のチンコは見せたい放題だった。



何が起こるのかとヒヤヒヤしていると、突然サヤさんは俺のチンコをつかみ、おもむろに



指でもてあそんだ。緊張のあまりピクリとも動かなかった俺のチンコは、少しずつ



本来の機能を取り戻し始めた。ま、まさか、これは潜望鏡とかいうやつなのか。



サヤさんはこの体勢のまま俺のチンコをしゃぶってくれるわけか。うわ、最高すぎる。




俺のチンコは次第に太くなっていった。同時に皮がめくれていき、隠れていた



亀頭が顔を出す。オハヨーッ!しかしこの時、サヤさんの顔が少し変化した。



ジーザス!!そういえば風呂に入っていなかったから、当然チンコも



洗っていなかったんだ。包茎だから通常の数倍チンカスが溜まりやすいのに。



サヤさんはチンコの皮をめくった時に漂った異臭に



「ちょっと洗おうね。虫とかついてるし」



優しく対処した!なんていい人なんだ。ニオイについてはあえて言及せず、



虫がついていると指摘することで、チンコを洗う際に俺を傷つけないように



配慮するとは!俺はハイ!と返事をし、サヤさんにチンコを洗ってもらった。



俺のチンコは予想以上に汚かったらしく、ごしごし洗ってもチンカスが



次から次へと出てきた。湯船の水面はチンカスで埋め尽くされ、俺色に染まった。



しかしそれでもサヤさんは文句も言わず、湯を足しながら俺のチンコを



洗ってくれた。うれしいぜ!そしていよいよ、待ちに待ったフェラチオズムが始まった。



サヤさんは洗う過程で極限無比に勃起した俺のチンコをやさしく舌でつつみながら



口内にご招待した。サヤさんの口の中は素晴らしかった。暖かく、ぬめぬめしていて、



たまにザラザラした舌があたり、俺のチンコをまったく飽きさせない。



フェラチオズムを堪能していると、下半身が急激に熱くなっていくのを感じた。



やばい、出る!出る!うわーー!!ゴボボボボボボッ!!



出てしまった。なんの断りもなく、サヤさんの口内で発射してしまった。



まあでも、サヤさんなら許してくれるだろう。しかしなんて気持ちいいんだ。数秒ごとに



心地のよいめまいがする。湯気とめまいのせいか、サヤさんの表情がすこし



変わったような気がする。気のせいだろう。






「おまえ…な、だにごれ…」



気のせいじゃない、サヤさんの顔が青くなっている。そして口からダラダラと



俺の精子を垂れ流している。よく見ると俺の精子は黒っぽかった。



まさか、俺は性病なのか!?童貞なのに性病だったというのか!



五年ぶりくらいに見る自分の精子に唖然となる。




オナニーは毎日かかさずやっていた俺だったが、射精は五年以上していなかった。



理由は2ちゃんねるのオナ禁スレだ。オナ禁スレの情報によれば、一ヶ月以上



オナニーをしないでいると、五感が研ぎ澄まされ、万物のことわりを悟った仙人のような



存在になれるという。その存在のことをスーパーサイヤジンというらしいのだが、



俺はその存在になるためにオナ禁をしていたのだ。だが完全なオナ禁は無理だと



思ったので、しこって射精ギリギリまできたら射精せずにそのまま放置するという、



途中下車オナニーを行っていたのだ。だから五年以上俺は自分の精子を



みたことがなかった。もしかすると、寸止めオナニーのせいで俺の精子は黒く



なってしまったのかもしれない。とにかくこの黒い精子は見た目が悪く、臭いはなお悪かった。



職場の環境のせいで臭いには鈍感になっているはずだった俺ですら、



黒い精子の臭いには顔をしかめた。ありとあらゆる魚介類を集結させ、一ヶ月放置して



腐敗した死骸をミキサーで液状にし、うらごしして水分だけを抽出して完成させた汁のような



あってはならない臭いだった。その臭い精子を口いっぱいにぶちまけられた



サヤさんは、悪寒がするのか身を震わせ、鼻水と涙を垂れ流し左手を口の中に



突っ込んでいた。サヤさんをじっと見ていると、突然サヤさんの口内から茶色の液体が



とめどなくあふれてきた。俺の精子かと思ったが、それはサヤさんの胃の内容物だった。



サヤさんは嘔吐したのだ。湯船は俺の精子とサヤさんの吐瀉物で混濁していた。



自分のウンコは臭くないが、他人のウンコはめちゃくさいということわざがあるが、



それにならってサヤさんのゲロはめちゃくさかった。すっぱくて腐ったような臭いだ。



あまりのクサさに、その場を一秒でも早くはなれたかったのだが、サヤさんを



そうさせたのは俺だ。我慢しなきゃいけない。しかしゲロと精子が交ざった湯に



つかっていると、なんだか俺も…オエーーーーー!!



や、やっちまった。もらいゲロだった。気分が悪くてうつむいていたサヤさんの頭に



ぶっかけるようにゲロを吐いてしまった。サヤさんのトリートメントの効いた髪の毛が



ゲロまみれになってしまった。サヤさんは顔をあげ、俺を睨んだ。



「いい加減にしろよ…客だからってなにやっても許されると思うな!!」




サヤさんは叫びながら立ち上がり、俺につかみかかってきた!



伸びた爪が俺の腕や胸に食い込む。痛い。なんて鋭い爪なんだ!



俺はたまらず湯船から飛び出し、逃げようとした。だが足がひっかかり



前のめりに倒れてしまう。顔面からタイルにぶつかり、グキッという



嫌な音がきこえた。鼻をおさえてのたうちまわっていると、後頭部に



鈍い痛みを感じた。どうやらサヤさんがそこらへんにある物を俺に



投げつけているようだ。ローション液のはいったボトルが目の前を



転がっていく。俺はサヤさんになんとか思いとどまってもらおうと



した。しかし振り返ろうとして一瞬見えた自分の胸元に、大量の血が



ついているの確認して気が動転してしまった。今考えるとあれは



鼻血だったのだが、あの時はパニくっていたので、サヤさんが



背後から刃物で俺を刺したんじゃないかと思ったんだ。俺は身の



安全を守るために、普段なら絶対に見せない凶暴性を発揮した。



「うばあああああああああああああっ!!!」



腹の底から声を張り上げ、未だに怒り狂って俺を攻撃するサヤさんに



反撃をこころみた。俺はサヤさんの顔を右拳でないだ。すると



サヤさんの頭部はまるでピンポン玉のように宙に浮き、壁にぶつかり



地面でバウンドした。追撃しようと思ったが、サヤさんの動きが鈍く



なったため、反撃されないようにサヤさんを拘束するだけにとどめた。



うつぶせにして床に寝かせ、両腕をうしろに持ってこさせ、



立ち上がれないように太ももの上あたりに乗った。



「どけよコラ!てめーただですむと思うなよ!!ボーイよべや!!」



尋常じゃないキレ具合だった。もう俺とサヤさんは客と店員に



戻れないだろう。くそ!なんでオナ禁なんかしたんだ俺は!!



俺に押さえつけられながらも激しくもがくサヤさんを見ていると、



こんな非常事態であるにもかかわらず、俺は妙に興奮してきた。



サヤさんの尻の間からはマンコが丸見えだった。サヤさんが



動くたびにマンコも右へ左へ動き、俺を惑わせる。



チンコが硬くなりはじめた。チンコの目の前にはサヤさんのマンコ。



激しく暴れるサヤさん。この状況なら、激しくつかみあっていて



不可抗力でチンコが入っちゃったなんて言訳は…ありだろう!!



俺はそっとチンコをサヤさんのマンコにあてがった。




「ば、ばかてめぇ!何いれてんだよ!やめろ素チンやろうが!!」



罵られようとおかまいなしだった。俺のチンコはサヤさんの肉をかきわけて



奥に入っていった。レイプもののAVでは、恐ろしく抵抗していた女性が



入れられると同時にアン、アン、赤毛のアンッ!と感じ始めて声を



だすのだが、現実はどうやら違うようで、サヤさんは俺のチンコが



体内に入っても相も変わらず切れ続けた。



「病気がうつるだろうが!はなせや!ぜってー警察につれていくかんな!」



俺は無視して腰をふりつづけた。100キロはある体重を、か細いサヤさんの



体に押し付ける。押し付けるというよりも叩き付けるような感じだった。



激しくぶつかることで、こぎみよい音がきこえ、その音が俺にセックス



していることを実感させた。だから俺はなお強く、より強く、サヤさんの尻をついた。



サヤさんの尻はまるでエアバッグのように、激しくぶつかる俺の腰を押し返す。



負けるものかと、尻を手で左右に押し広げて更に奥へと入っていく。



初めて腰をふったせか、俺の動きには無駄が多いようだ。急に尻のつけねあたりが



いたくなってきた。腰をふるというよりも、体全体を揺さぶっている感じだ。



体力の消耗も著しく、口で息をしなければならなくなった。腰をふると同時に



頭も揺り動かしていたせか、気分が悪くなってくる。酒がまだ残っていたようだ。



バスルームに充満するゲロの臭いが呼び水となり、俺は再びゲロをはいた。



一度吐いているので、もう吐くものがなかったのか、酸っぱい胃液だけが



サヤさんの背中に飛び散った。



「なにはいてんだよこらああああ!!!」



俺から離れようと必死にもがくサヤさんだったが、無駄なあがきだった。



俺は暴れるサヤさんを犯しながら、ゲロを吐き続けた。心的ストレスでまいっている



人間には、わざと吐くことで気分をよくしている人がいるときく。



嘔吐のどこが気持ちいいのだろうかと思っていたが、なぜか今日だけは理解できた。



吐くことの快楽が。汚物を他人にあびせることの悦楽が。射精も嘔吐も体内から



射出するという点において同類だ。セックスをしながら嘔吐すると気持ちよさが



二倍になるんだろう。俺はサヤさんを犯しながら、指を喉の奥につっこんで



無理矢理吐き続けた。その間何度も射精を繰り返し、サヤさんの体内を汚した




一体どのくらい吐いたのだろうか。一体どのくらい射精したのだろうか。



見当も付かない。俺はバスルームの床に突っ伏して息を荒げていた。



となりにはうつぶせのままピクリとも動かないサヤさんがいた。



俺は一生分の快楽を味わい余韻にふけるのに忙しく、この場から



逃げる事も、サヤさんに謝ることもできなかった。



射精のしすぎでなんだか眠たくなってきた。



寝よう。



zzzz……zzz…。




ゴツ、ゴツ、ゴツ。



頭を誰かに小突かれているのに気づき、目を覚ました。



上体を起こしてあたりを見回す。俺はまだ店の中にいた。



様子が少し違う。サヤさんの姿がない。代わりに三人のコワモテの



オジサンが俺を取り囲んで立っている。



「兄ちゃん、やっていいこととわるいことがあるの、わかる?」



「おもてでようか」



「さ、服きて」




裸のまま寝ていたからか、風邪を引いたらしい。外にでると異常なほど



寒気を感じた。体の振るえがとまらない。このふるえは寒さからくるのか



はたまた俺のうしろをついてくるオジサンたちの邪気からくるのか。



でも、この後俺がどうなろうとも、俺は今日を後悔していない。



童貞を卒業したことには代わりないからだ。みんなも俺の体験談をきいて



より一層童貞卒業を早めたくなったはずだ。ちょっとでもみんなの背中を



押せたのなら本望だ。希望のあるエンディングを演出するために、



ここで区切ろうと思う。じゃあみんな頑張れ!