あぁ・・あたし酔ってる・・。

どうかしてるよぉ・・後輩にこんなこと・・。

でも、一旦タガが外れたら、自制心なんて機能しないの。

「こんなんでも出ちゃうの?」

「マジ、出ちゃいます・・」

「そっか・・出していいよ」

自分の口から出たセリフ。

耳を通して再び自分に戻ってきたときに、その響きの淫靡さが数倍になって、身体の中で膨らんだ。

火に油を注ぐが如く、さらにいたずら心が首をもたげる。

「マジっすか?でも、かなり恥ずかしいんっすけど」

「じゃ、やめるか?」

「悪魔やぁ・・この人、悪魔やぁ」

「ふっ^^今頃気づいたか・・」

「あのぉ・・リクエストしていいっすか?」

「えっ?何?」

「えっとですねぇ・・」

「うん、何?」

「怒んないって約束してくれますか?」

「男らしくないわねぇ・・何よ?」

「んじゃ、言います。胸、触ってもいいっすか?」

「ぷっ!触る勇気あんの?」

「ひゃぁ・・姐さん、マジこえぇ・・」

「いいよ・・でも、服の上からね」

「マジっすか?マジ触っちゃいますよ?」

「2度も同じこと言わせんな」

子供みたいだなぁ・・。

龍平は、女の子の経験があるのかなぁ?

さっきは、さも経験豊富なような言いっぷりだったけど、女の子の扱い方、分かってないよなぁ・・。

「ごっつぁんです^^あ、それから・・もう1つ」

「何よ?まだあるの?」

「俺のチンポ・・直で触ってもらっていいっすか?」

「なっ!それはイヤ^^;」

「ケチ・・」

「ふーん・・そう言うか。なら、胸も取り消し」

「あーーっ!そんなぁ!!」

「しっ!!!大声出すな!!」

「すんません^^;んと、チンポはいいです^^;」

「よしよし^^良い子^^」

ちゅっ♪

龍平のほっぺたにキスをして・・。

人差し指と中指で龍平のソコを軽く挟み込むようにして、下から上へと・・その形を確かめるように撫で上げる。

撫で上げるたびに、龍平のソコは脈打ち、硬さが増していく。

龍平の手が恐る恐るあたしの胸元に近づいてきた。

まだ触れていないのに、あたしの全身が泡立つ。

子宮の辺りがボワっと暖かくなって、腰がゾワゾワする・・。

龍平のソコは、ズボン生地の伸びの限界まで中から押し上げそれでも、まだ、さらに飛び出そうという力を外へ向けて発している。

ソコの先端を、中指の先でクルクルクル・・。

ビクッビクッ・・・。

ソコとお腹が連動して波打つ。

龍平の手の平は、すっぽりあたしの右胸を包んでいる。

愛撫というよりも、胸の形を確かめているような動き。

とってもモドカシイ感触・・。

もっと直接的な刺激が欲しい・・。

でも、そのたどたどしいタッチでも、あたしを濡らすには十分だった。

「姐さん、ちょー柔らけぇ」

「龍平、ちょー硬い^^」

「あぁ・・幸せ・・生きててよかった^^」

「あんたさ・・元カノとはよくエッチしたの?」

「えっ・・なんでですか?」

「うーん・・あまり慣れてないっぽい」

「あちゃぁ・・分かりますか?」

「まぁ~ね。子供がお母さんのオッパイ触ってるみたいだもん」

「いや・・ぶっちゃけ、俺、童貞なんすよ」

「え?だって、さっき・・元カノは1ヶ月エッチ我慢できないって」

「あ・・あれはウソっす^^;」

「何よ?そうなの?」

「元カノって言っても高校の時の彼女で・・。俺、すげぇオクテで、エッチする勇気なかったんすよ」

「そーなんだぁ・・」

「オッパイ触るのも、これで3回目なんですよ・・」

「それにしちゃぁ・・ずいぶん積極的だったよね^^;」

「いや・・そりゃもう・・清水の舞台ってやつです^^;」

「飛び降りちゃったんだ^^」

やっぱりねぇ・・。

目隠しされて、闇雲に敵陣に猛進してくる雑兵のようだったのに、いざ、目の前の敵に遭遇して・・それが敵の大将だと知ったら・・。

腰を抜かして、手当たりしだい周りの小石を大将にぶつけている・・。

そんな感じだったよ^^

戦地に赴くの、初めてでしょ?って感じ。

「んと・・胸以外は触ったことあるの?」

「ないっす^^;例えば、おま・・んこですよね?」

「はっきり言うな^^;」

「すんません^^;」

「そっかぁ・・。ホントに童貞なんだぁ」

童貞という響き・・。

これも、火に注ぐ油となって自分に戻ってきた。

この子に対して、女体の何たるかを教えたくなった。

ガツガツ触ってこられたら、恐らくテンションが急降下してた。

胸を触ってもいいよと言った時、あたしは愛撫を想定していた。

でも、龍平のそれは、愛撫とは程遠い・・。

持てる勇気を最大限に振り絞って、やっと手を胸に置いたという程度。

それがとても可愛らしく・・母性本能をくすぐる。

この場であたしのすべてを見せ、触らせてもいいと思った。

でも、状況を考えると・・。

もし隣で寝ているケンや美里が起きてきたら・・。

別室で寝ているコーが起きてきたら・・。

そう考えると・・こうやって胸を触らせるのが限界。

「ねぇねぇ?ホントに出ちゃいそう?」

「はい・・その予感が・・」

「よし・・出せ^^」

「うっす♪」

3本の指を使って、ソコを優しくつまんで・・。

ズボンごと上下にしごく・・。

人差し指だけをソコの先端に乗せて・・。

先端はクリクリ・・他の指で全体を上下に・・。

龍平の手は、相変わらず単調なリズムで乳房全体をニギニギ・・。

アンダンテ・・くらいかな。

メトロノームのような正確な動き・・。

どのくらい時間が経ったんだろう・・。

お互いに無言のまま・・。

お部屋の中には、お互いの衣服が擦れる音・・。

そして、時計の針が時を刻む音・・。

龍平のアンダンテのリズムに変化が出てきた・・。

すっと速度が落ちて・・ラルゴになったと思いきや・・。

むにゅむにゅむにゅっと、思い出したように速度を上げ・・。

しばらくして、また、パタっとフルストップ。

おや・・今度はレガート^^

この触り方は好み^^

あれ?・・デクレッシェンド・・。

変化を付けることを覚えたのかしら・・。

あれれ・・でも、またフルストップ・・。

あっ!落ちた!

突如・・龍平の手がストンと下に落ちた。

ストンと落ちて、あたしの太股の上に・・。

え?もしかして、そっちを・・触るの?

うわ・・それはマズイ・・。

あたし結構濡れちゃってるし・・。

今は、もう拒む自信ないし・・。

が、それは杞憂だった。

ストンと落ちた手は・・そのまま動かず。

あたしの手の中の「彼」は・・みるみる萎んでいく。

「あれ?龍平?ねぇ?」

「・・・」

「ねぇ?」

「・・・・・・」

スースーと寝息をたてている・・。

こいつ・・・寝やがった・・まったく・・。

そのまま龍平を横にして・・。

さて、あたしはどうしたものか・・。

そろそろ終電はなくなる頃だろうし。

このまま一人で朝まで飲むのも悲しすぎる^^;

腹いせに、龍平の枕もとで派手にオナってやるか!

なんて・・そこまであたしは変態にはなれない。

とりあえず、あたしも寝転んで・・。

残ったジンをチビチビ飲みながら、読書でもするか。

バッグの中から読みかけの本をゴソゴソと取り出し・・。

うーん・・。

煌々と電気が付いてちゃ龍平も寝苦しいかも。

とりあえず電気は消しておくか・・。

廊下の電気が付いてれば、その灯りで本は読める。

電気をパチンと消して・・。

廊下から漏れてくる灯りを求めて、その灯りの筋の方へ身体を向ける。

龍平に脚を向けて、ケンと美里が寝ている部屋に頭を向ける格好。

かなり古い本。

吉行淳之介著「浮気のすすめ」

こんな一節があった・・「女性は楽器であるか」

太鼓のバチは太鼓に恋する。

マンドリンの弦は弾く指に恋する。

女性は楽器であって、弾き手によって、良い音色も悪い音色も出すものだ・・。

ふむふむ・・。

確かに、女と男の関係で言えば、女は楽器なのかも。

抜群の演奏技法を持つ奏者の手に委ねれば、いくらでも良い音色が出るものね。

バイオリンの弓で弦を滑らせるように、繊細な指先で鍵盤を弾くように・・。

太いバチで、ズンズンと叩き込むように・・。

女は楽器かぁ・・。

なんか、とってもエロチックな響き^^

15、6ページほど進んだあたりで、あたしにも睡眠のお誘いがかかった。

敢えて寝まいと抵抗する必要もなく・・・そのまま本に頬を乗せるようにして、眠りの淵に引き込まれていった。

ケンがあたしの横で寝ている・・。

あれ?美里は?

美里と一緒に寝てたんじゃなかったの?

じっとあたしの顔を覗き込んでいる・・。

ケンに言葉を投げかけたいのに、声が出ない・・。

ケンの顔が徐々に近づいてくる・・。

えっ!えっ!ちょっと待って・・何?

わっ・・顔がくっついちゃう・・。

ねっ!ちょっと!美里がいるでしょ!それはマズいでしょ!

はっ!

やっと身体に自由が戻り、バッと頭を上げる・・。

暗闇にぼんやり浮かぶお酒のボトルの陰・・・カチ、カチ、カチと・・時計の音。

ケンの顔などどこにもない・・。

はぁ・・夢かぁ・・。

びっくりしたぁ・・。

しかし、あたしってば何て夢見てんだろ。

龍平のせいで、すっかり色ボケしたか^^;?

カチ、カチ、カチ・・。カチ、カチ、カチ・・。

今何時なんだろう・・。

ちょっと身体を起こして、壁に架かっている時計を見る。

んとぉ・・3時半?

カチ、カチ、カチ・・。カチ、カチ、カチ・・。

コショコショコショ・・。

んっ・・。

ちゅっ・・はっ・・。

(ん?なんだ?ケンと美里?起きてるの?)

襖の向こうから聞こえてくる・・。

聞き取れないけど、寝息などではないのは分かる。

話し声のような・・。

はっ・・んっ・・。

(話し声のような?え?違うよねぇ?)

あんっ・・。

(違うねぇ・・これは。)

いくら愛し合っている者同士と言えども、「んっ」とか「あんっ」だけで意思疎通ができるわけない。

これは会話ではない・・単に声だ・・。

しかも・・この声が出る場面は、一つしかない。

あららぁ・・やってますかぁ・・。

襖一枚隔てた向こうで・・なんとも・・。

(聞こえない、聞こえない。あたし、また寝るし。何も聞こえない・・。)

再び本に頬を乗せて・・寝る態勢に入る・・。

ちゅっ・・。

んっ・・ぁん・・ィやっ・・。

(眠くなーる・・眠くなーる・・眠くなーる・・。)

やだ・・声出ちゃう・・。

(眠くなーる・・眠くなーる・・眠くなーる・・。)

んんっ・・。

あっ・・気持ちいい・・。

(うぅ・・全然眠くならない。参ったなぁ・・。)

頬杖ついて、襖を睨む。

これが、あたしができる最大限の抗議。

うぅ・・始発まではまだずいぶんと時間がある。

どうしたものかぁ・・。

襖の向こうから聞こえてくる悩ましい声。

そして時計の音。

時計の無機質で正確なリズムに・・。

ソプラノの不規則で艶っぽい肉声・・。

全く質の違う音のコラボレーション。

そこに、新たに別の音が加わった。

あたしの足元の方で・・。

なにやら、ゴソゴソと音が・・。

あ、そういえば、そっちに何かが転がってたっけ・・。

あたしの愛撫で寝たばか者・・。

そのばか者・・。

ノソノソ床を這って、あたしの真横にやってきた。

「姐さん・・」

「しっ!!!」

とっさに、龍平の口を手で塞いだ。

もう一方の手を使って襖の方を指さして、小刻みに首を横に振る。

首をかしげる龍平。

目をパチパチさせて、しばらく眉をひそめてじっとしている・・。

んっ・・あっ・・。

龍平の目がカッと大きく開いた・・。

そして、女の子みたいに自分の口を手で押さえて、頭を大きく上下に振って、事態を把握したらしい・・。

依然と続く、楽器の音色。

例えるなら・・美里の声はバイオリンかな・・。

ピチカートの音・・。

しばらく2人してその演奏に耳を傾ける。

ステージ前、S席っといったところ・・・。

龍平が携帯を取り出してなにやら打ち込んでいる・・。

『やってますねぇ』

コクコク・・頷くあたし・・。

『さっきから盗み聞きしてたんですか?』

貸せ!とばかりに龍平から携帯を奪って・・。

『ばか!困ってるんだよ!』

『マズイっすね・・下手に動けませんよね』

コクコク・・。

『やべ・・またチンコ勃ってきちゃった』

キッ!と睨んで・・。

『勝手にしろ!もうやってやんない』

『すんません・・反省してます』

はっ・・あーん・・。

『まだ挿入はしてないですかね?』

コクコク・・。

『挿入までいきますかねぇ?』

『知るか!』

『ですよねぇ・・』

2人して何やってるんだろ・・。

他人のエッチに耳をソバダテテ・・。

でも、安っぽいアダルトビデオなんかよりもずっとリアルで、こんなの一人で聞かされたら・・気がおかしくなっちゃう・・。

その意味では、龍平には感謝かな・・。

龍平が、ジンのボトルを持って、音をたてないようにグラスに注いだ。

すっと耳元まで顔を寄せてきて・・・。

「姐さん、ゆっくり移動しません?」

「そうね・・」

「そっと音立てないように、逆サイドまで」

「うん、分かった」

ゆっくりと半身を起こし、慎重に膝を立て、そぉ~っと膝を伸ばし立身する。

その途中、膝がパキン!と鳴った。

しまった^^;と思い、体勢をそのままに、しばらくフリーズ。

うっ・・あっ・・。

襖の奥の声が、気づかれていないことの証。

そっと、そっと・・。

抜き足差し足で、襖とは逆サイドへ。

ここまで来れば、万が一ケンと美里が行為を終えて、あたしと龍平が寝ているか確かめる為に、あの襖を開けたとしても・・。

襖の前で、2人揃って頭を並べているよりは不自然ではないだろう。

「飲んでなきゃ、やってらんねぇ・・」

「ホントね^^;」

龍平と交互に・・グラスに口をつけ、瞬く間に1杯を飲み干す・・。

そして、またグラスに新たに注がれる。

そうやって飲み交わすうちに、一旦覚めた酔いが、再び戻ってきた。

龍平が突然、あたしのほっぺにキスをしてきた。

キッと睨んで、しばらくじっと見て・・・。

なんとも言えない、屈託の無い笑顔。

怒る気も失せて・・ついつい微笑んじゃう・・。

龍平、安心したのか再び、ちゅっ♪

続けざまに、あたしの側面に抱きついてきた・・。

「こら・・」

「姐さん・・もう俺我慢できないっす」

「我慢しなさいって・・」

「お願いします・・おっぱい・・」

「お前、寝るくせに」

「もう寝ません!」

「でも、もう触ってあげないよ」

「いいです・・俺が触ります」

「え?自分のを?」

「じゃなくて、姐さんの」

「まったく・・」

この返答はOKと受け取られるのが普通よね。

では早速、という感じに龍平の手が伸びてきた。

また、さっきみたいな単調な・・。

「姐さん・・ブラジャー外してもらっていいですか?」

「自分で外せないの?」

「俺、外したことないんすよ」

やれやれ・・本当に手のかかる子・・。

後ろ手にホックを外し・・ゆっくり肩から抜いて、Tシャツの前からスルっとブラを抜き取った。

恐らく、ブラを取ったことで・・。

龍平の手の平に、乳首の突起の感触が伝わったのだろうか・・。

それまではただ手の平で包むような動きだけだったのに、乳首に指先を這わせるように・・動きが変わった。

これは人間の本能なのね。

乳首に意識が集中するのは、本能なのね・・。

指先でコリコリ・・コリコリ・・。

Tシャツの上からでも、その刺激は鋭く伝わってくる。

目を閉じて、そこの刺激に意識を注いでいる自分に気づいた。

龍平の手が、あたしの胸から離れた・・。

その手は背中に回り、腰に絡みつき、やがてはお尻に・・。

あたしは、黙ってそれを許した。

お尻全体を大きくつまむように・・。

お尻から太股の付け根までを往復して・・。

手の平に下着のラインを感じたのか、そのラインを伝って、お尻の奥まで指が落ち込んでくる。

そのまま進むと・・あたしの濡れた場所。

龍平の腕を掴んで、首を左右に振る。

捕まった手は、その場でじっとしているが、指先だけは、微妙に前後に動いている・・。

指が伸びきった時に、その指先はあたしのアナルを通り越した所まで達する。

下着越しであれば、たぶん、そこの熱を帯びた湿りは指先に伝わるはず。

まだ龍平の手はスカートの上・・。

「姐さんの・・なんか熱くなってます」

コツンと・・龍平にゲンコツ・・。

「姐さん・・ここも触りたい・・」

うーん・・困った。

あたしだってできることなら触ってもらいたい。

ステージ前、最前列の特等席からは幾分後退したと言えども、襖の奥からの美しい演奏は未だ聴こえてくる。

そんな非日常の中、お酒も入ってほろ酔い。

あたしの楽器も、調音済ませてスタンバイだもの・・。

あたしの楽器に、ミュート機能が付いてれば・・。

「ちょっとだけなら・・」

思わず出てしまったセリフ・・。

「下着の・・?」

「上からよ」

「ですよねぇ・・」

わずかに理性が働いた・・。

龍平の手の拘束を解いた。

頭1個分ほど、龍平が身体をあたしの下半身の方にずらした。

そして、龍平の手がスカートの中に入ってきた。

その手は太股の内側を這い上がり・・そして付け根へ・・。

セックス経験がない子って・・こうなんだ。

核心に至るまでの間、色々と寄り道する場所がある。

性感帯と言われる場所・・経験のある男性ならば、一応、そこにも手を止める。

龍平は違う・・猪突猛進のごとく・・核心までノンストップ。

オリモノシートなどの小細工をしていなかった。

龍平の指が、下着の表面に触れた・・。

そのまま、指は動かない・・。

「なんか、濡れてます・・」

「それが愛液ってものなの・・おしっこじゃないのよ」

「愛液って初めて触った」

「ヌルヌルしてるでしょ?」

「はい・・」

スルっと手が抜けたと思ったら・・。

その指先を自分の鼻先まで持っていった・・。

とっさに龍平の手をねじ伏せて・・ゲンコツ!

「匂いってしないんですね」

「もうっ!変態!!」

「味はどうなんだろ」

「お前ぇ~・・殺す」

童貞君の好奇心には参る・・。

再び、ゴソゴソとスカートの中を這い上がる手・・。

やっぱり、現場直行・・。

濡れている所をしきりに引っ掻いている。

なんだかくすぐったい・・。

「クリトリスってあります?」

「あります?ってどういうこと?・・なかったら悲劇よね」

「どこにあります?」

「探してみ」

龍平の指・・前後左右に動き回っている。

さすがに位置関係は分かっているようで、熱いヌメリが湧き出る所を起点として・・溝を伝って指先が降りてくる。

もうちょっと・・もうちょっと降りてきて。

あれれ?迷子になった?

再び指が起点へと戻る・・。

そうね・・迷ったら元に戻る・・基本ね。

頑張れ^^

そうそう・・そのまま真っ直ぐ降ろして・・。

もうちょい・・あ・・行き過ぎ・・。

「分かんない・・直でいっていいっすか?」

「下着の中ってこと?」

「はい・・」

やれやれ・・。

いいよのサインの代わりに、両脚をすっと開いた。

龍平の指・・再び基本の位置へ。

そこから真横に移動して・・。

下着の淵から裏側に・・指が潜入・・。

うっ・・。

やっぱり直でいかれると・・。

刺激が強い。

いそがしい龍平・・再び指を抜いて・・。

「すげ!マジ・・ドロドロになってる!」

「もっと綺麗な表現ないのか!」

「見事な潤い」

「70点」

判で押したように同じ動作。

そのドロドロの場所・・その窪みには目もくれず・・。

溝を伝って・・指が下りてくる・・。

そこは・・尿道口・・もうちょいよ・・。

そうそう・・もうちょっと下・・。

そこじゃないって・・もうちょい下だって・・。

あーーっ!じれったい。

思わずクイっと腰を上げて、自らクリを龍平の指にくっつけた・・。

はうっ・・。

龍平の指がそこで止まった・・。

ゆっくりゆっくり・・クリの周りを動いている。

指の周回の周期に合わせるように、反射的に腰がビクビクと律動する。

くぅ・・すごい刺激・・。

龍平がぐっと顔を近づけてきて・・。

あたしの耳元で・・。

「ここ?」

「うん・・」

「すげぇ・・コリコリしてる・・気持ちいいんすか?」

「うん・・ヤバイくらい・・」

「結構堅い・・」

「男の子のおちんちんと同じだもん」

「見てみたい・・」

「ダメ」

「どうしても?」

「今はダメ・・」

「じゃぁ・・今度はいいですか?」

「うん・・」

「マジ!やった!あぁ・・すげぇ・・すげぇ濡れてる・・」

「だって、マジでヤバイもん・・」

「ヤバイって・・イっちゃいそうってこと?」

「うん・・」

「イカせてもいいっすか?」

「ダメだよぉ・・声出ちゃうもん・・」

なおも止まらない指先の動き・・。

そろそろストップかけないと・・今なら、まだストップかけられる・・。

止めるなら今・・。

あぁ・・でも、すっごく気持ちいい・・。

もうちょっとこの快感を味わっておきたい・・。

あぁ・・でも、もうそろそろ・・。

そんな、官能と冷静の行ったり来たりをしていたら、龍平がぐいっと顔を近づけてきて・・。

唇を塞がれてしまった・・。

あたしの唇を割って入ってくる舌。

なんの躊躇もなく受け入れ、あたしも舌を絡める。

あぁ・・今ストップしないと・・。

ここを逃したら、自分の意志では引き返せなくなる。

はぁ・・気持ちいい・・。

腰が抜けちゃう・・身体が溶けちゃう・・。

「ねっ・・もうやめて・・」

「もうちょっと・・」

「もうヤバイから・・お願い、イッちゃうからやめて・・」

「俺が口塞ぐから・・声漏れないように・・」

「ダメだよぉ・・もうヤバイ・・ねっ・・お願いだから・・」

「姐さんのイクところ、見たいっす」

「ダメ・・ホントに・・もう我慢できない・・」

「姐さん・・イって・・」

「ダメッ!・・あぁ・・ヤバイ・・お願い、もうやめて」

「姐さん・・」

ぎゅっと抱きしめられた。

それが分厚い壁のシェルターの中に身を隠したような錯覚を呼び起こし、バラバラになりそうな身体のパーツを、しっかり繋ぎ止めてくれる・・。

そんな、漠然とした安堵感を呼び起こし・・あたしは龍平の胸に顔をうずめた。

「んっ・・んっ・・」

「龍平っ・・うっ・・ねっ・・ダメ・・もうイキそっ」

「イって・・イっていいよ」

「んーーっ・・ダメっ・・ヤバイっ・・ヤバイっ」

「姐さん・・すげぇ綺麗だよ」

「龍平っ・・あっ・・イクっ・・イクっ」

「姐さん・・俺、愛してます・・姐さんを愛してます」

龍平の指のひと掻きの度に、グイっ!グイっ!とメーターが上がっていく。

意識が頭のてっぺんから、さぁ~っと加速して抜け出していくような感覚。

お腹の奥から、細胞一つひとつを細かく激しく振るわせるような泡立つ感覚が、池の中に落とした石から広がる波紋のように・・やがて全身に行き渡り・・。

そしてその波紋が束になって集まって、頭のてっぺんに向かって一気に押し寄せる。

「龍平っ・・龍平っ・・イクっ、イクっ、あっ・・イっ・・」

「んーーーーーっ!!」

このあと数十秒間の記憶がない・・。

ほんのちょっとだけ・・失神したのかもしれない・・。

気がついたら、龍平の腕の中にいた・・。

なんだかんだ言っても、こいつは男なんだなぁ・・。

そして、あたしは女なんだ・・。

こうして腕の中に抱かれていると・・それを実感する。

「姐さん・・すげぇ可愛かったっす」

「うるへー」

「初めて触ったのに、イカせることができた・・」

「イってやったんだよ・・」

「あはは・・いつもの姐さんに戻ってるし」

「お前、絶対にこのこと人に言うなよ・・」

「言いませんよ!絶対に言いません」

いつのまにか襖の向こうの演奏会は終わっていた。

思いがけずのジョイントコンサート・・。

今晩は、2つの楽器が競演。

あたしの演奏者は、今晩初めて演奏した。

初めての演奏にしては、なかなかの腕前・・。

それとも・・あたしが名器なのか^^

なんてね・・・。

龍平が元の位置に戻り、「二人は」何もなかったかのような構図を作り・・。

あたしは、イッたおかげで深い眠りに・・。

「おはよー!」

「うぅ・・頭痛いぃ・・」

「コー大丈夫?お薬、あげようか?」

「あぁ・・助かります^^;」

襖が開いた。

出てきたのは、美里。

「美里♪おはよ^^昨日はよく眠れた?」

「はぁ~い^^ぐっすり^^」

「そっか^^」

龍平・・まだ寝てるし・・。

ん?何、この子、手を口元に置いてるし・・。

まさか、こいつ・・寝ながらあたしの匂いを?

ササっと龍平に近づいて・・。

みんなに気づかれないように・・手をどけた。

「ケン^^おはよ^^」

「姐さん、おはよございます!!元気っすねぇ♪」

「よく眠れた?」

「はい^^」

「そっか^^じゃぁ・・お座りっ!!!」

「えっ!!なんでお座りなんですかっ??」

「いいからっ!はいっ!お座りっ!」

「はいっ!ワンワンっ!!」