私が、まだ新人バスガイドだった頃のお話です。
ツアー中に予定されていた、牧場での牛の乳搾り体験が
牧場側の都合で無くなってしまった事があります。
宿までの車中は、謝り通しだったのですが
昼食のBBQとビールでかなり酔われていた御客様方からは
『代わりに姉の乳揉ませてくれよ笑』
とか
『タプタプして随分と張ってるから、いっぱい出るだろ!』
などと、しつこく絡まれてしまいました。
私も私で、経験が浅かった事もあり
まだ、上手いあしらい方が身に付いておらず
「まだ…(母乳なんて)出ませんから‥」
と、冗談やからかいに一々真に受けた返事をしては
『じゃあ、長くても十ヶ月後には(母乳が)出る様にして上げようか!?』
と、更にエスカレートするセクハラに
立場を忘れて、閉口絶句させられ
顔を紅潮させて、涙目になりながら対応したのを憶えています。
情けない言い方ですが、幸いにして
宿に到着してから翌朝の出発までは
業務としての御客様との接触はありませんから
ホッと一安心…したのも束の間です
毎晩、一緒に乗務したドライバーさんとは
その日の反省と、翌日の予定計画の確認の為のミーティングがあり
それも、人や旅程などによって“なあなあ”や“まちまち”なのですが
実は、そのドライバーさん(50代)からは
その以前のツアー中に一度迫られていて
その時は、何とか“最後まで”だけは断っていたのです。
ドライバーさんの部屋を訪ねると、既にビールを飲みながら
『今日は、反省して貰う点がいっぱいあるからな…長くなるぞ』
と告げられました。
その後は、ご想像お決まりのコースです。

その後、私は、主人と結婚してからも暫く働き続けましたが
癖のあるドライバーからの厭がらせや、同性同士による陰口や意地悪、御客様からのクレーム…
それらを回避する為に、在職中は
少なからずのセクハラや、それを超える行為に
文字通り“揉まれる日々”が続きました。
(…決して、主人には明かせませんが)