処女をやめるまで、鮮明に思い出された記憶。
私は繁華街で小学生まで育ったので、物心つくころから当たり前に窓の外に
は「テレクラ」と書かれている看板があって、ピンクチラシも住んでいたマ
ンションの入り口、ポストに沢山貼ってありました。
文字が読めるようになると周りの文字を何でも読んでは親に注意されまし
た。
多分4,5歳の時だったと思います。
私は一つ二つ年上の男の子とよく保育園でも遊んでいました。
好きだった遊びはゴザの中で遊ぶことでした。
ゴザを重ねる場所はいつも男の子が決めます。
でもだいたいは先生たちがいる事務室のまん前でした。
ゴザの中では一人だけの手だとは思えないくらいしつこくて温かい手が
私の体を撫で回していました。
お腹。太もも。首。そして下着の上から。
私はなんだか楽しくてその遊びが大好きでした。
たまに可愛いキャラクターの下着なんか着てくるとその男の子に
自慢したくて自慢したくてゴザの時間が楽しみでした。
男の子はたまに友達の男の子を連れてきました。
そして人で重なったゴザの中で遊ぶんです。
ゴザの中は少し薄暗くてきっと顔が見えたのに、私は彼らの顔をぜんぜん覚
えていません。
ただ手が色んなところを触って私はその手に触られないように体をよじらせ
て遊んでいる気分でした。
その遊びに疲れて、ゴザから顔を出すと何人かの友達が周りを囲んでいま
す。
たいていいつも囲んでいて、たまに先生が
「何してるの」といいます。
見られることに恥ずかしさも何も感じないで、むしろ、見られることがいい
んだと思ってました。
「遊んでるの」
と私が言うと、男の子たちも
「遊んでるんだよ」と言ってました。
いつも夕方に母が迎えに来るまで
私たちはずっと事務室の前でゴザを重ねて絡み合ってました。
今思うとなんだったんだろう。遊びでいいのかな
虐待じゃなかったらすみません