ヒロキの母親が初めて俺の前でイッてしまい、そしてまた俺のチンポを愛しそうに口に含んだ5日目を境に、彼女の態度が大きく、変わった。

玄関のドアを開けて中に入ったとき、俺が左腕で抱き寄せてもあがらわなくなった。
そればかりか、そのとき俺が唇を求めるといつも激しく拒んでいたが、抵抗することなく素直にキスに応じるようになってきた。

いや、むしろ積極的に応じるようになってきた。
両腕を俺の首にまわし、やわらかい肉体をぎゅっと押し付けて、むしろ彼女が獣のような荒々しい呼吸とともに俺の唇をむさぼるような勢いだった。

女の熟しきった匂いとともに生暖か い舌が俺の口の中に、何かの生き物のようにぬるっと入ってきて、俺の舌と絡みあい、口腔内を刺激されて俺は早くも、玄関先で精液を爆発させてしまいそうなまでに興奮してしまった。

そうそう、もう一度書くが、6日目に玄関先で俺に抱きついてきたヒロキの母親の肉体が、いつにもまして柔らかかったんだ。そりゃもう、生々しいまでにな。

唇を吸われ口腔内を舌で犯されながら俺は、ギンギンに興奮しきって、左手をたまらずヒロキの母親の胸へともっていった。
そのとき、いつもと違って生々しい柔らかさと、豊満な重さを、手に感じたんだ。

そして、トレーナーの中に手をいれ、腹部から胸へと向かってその滑らかな曲線を堪能しつつ、手を這わせていった。

そのうち俺の人差し指の側面が、ふにゅっと柔らかい球体に食い込んでしまった。
ぴくん。
ヒロキの母親の身体が揺れる。
そのまま俺の手のひらは、生暖かい柔らかい果実をそっと、にぎにぎした。
ノーブラ、だったんだ。

そっとやさしく、やさしく揉み揉み、揉み揉み。
全体を包むように、そっと、やさしく。
乳房への愛撫にだいぶなれてきたのか、これまで見たいにがっつくことなく、やさしく、やさしく揉んでやった。

獣のようなヒロキの母親の呼吸が一層荒くなり、俺の唇を割っている蠢く舌が、より激しく俺の口腔内を這いずり回った。

そして俺は人差し指の指先を、円を描くようにしてヒロキの母親の盛り上がった乳房に這わせた。下から上へ、上から下へと、右回りに。
一周描くごとに円は縮まり、頂きへと徐々に上がっていく。それに比例して、ヒロキの母親の呼吸が狂おしくなる。

俺の指先の描く円が500円玉ほどの大きさとなり、これまで滑らかだった感触が少しざらざらになったとき、おそらくそこはヒロキの母親のこげ茶色の乳輪だったのだろう、ビクンと再び全身を揺らし、
「うぐぐ・・・・・」
と、あの美貌には似つかぬほど、淫猥にのどを鳴らした。

とうとう俺の指先が頂きに達し、こりこりの豆を摘み上げたとき、
「ひぐぅ!」
あられもない、大きな咆哮とともにヒロキの母親はのけぞった。

おいおい、ここは玄関だぜ。
正直俺、一瞬に醒めてすげぇあせったよ。
あんな声出したら、外に聞こえちまうだろ。なおもしがみつくヒロキの母親引き剥がして、とにかく部屋に連れ込んだよ。

部屋に入るなり、ヒロキの母親は紺野美沙子似の美貌を紅潮させ、目を潤ませて、ばっと、トレーナー捲り上げた。
ぶるんと、白い豊穣な果実がいやらしく波打ってあらわれると、ヒロキの母親は、俺にこげ茶色のお豆をつきだして、
「吸って・・・・・・ねえ、吸って・・・・・・」
とせがんだ。

あーあ、きっとこの女にあった人は誰も、この貞淑そうでおしとやかそうな美女が、こんなに破廉恥なこと言うとは、想像だに出来んだろうな。

おい、ヒロキよぉ、とんでもねえ淫乱女だなぁ、おめえの母ちゃんは。え?・・・・・・
俺がちゅっと、乳首の先にキスしてやると、
「はんっ」
と、全身びくびくさせるんだ。
そのさまをニヤニヤしてみてると、
「じらしちゃ、いや・・・・・・」
なんて甘ったるい声で、俺の頭、乳房に押し付けるんだ。

で、お望みどおりちゅうちゅう吸ってやると、
「あうんっ!・・・・・・いいの、いいの、すごぉく、いい・・・・・・」
なんて、AV女優のように喘ぎ悶えるんだぜ?
眉間にしわ寄せてよ。
で、「もっと・・・・・・もっとぉ」
なんてよ。
ヒロキ、欲求不満の売女を母親に持つと、苦労するなぁ、おい?

ヒロキの母親の変貌ぶりには、本当に驚いたよ。
というか、戸惑ったというのが本音かもしれない。
今であれば余裕を持って女を調教していく喜びを感じるんだろうが、何せ厨房だし、女というものを何で触れたのが初めてだったから、むしろ女というものがわからなくなり、怖いと思ったくらいだった。

これまで授業参観や面談などで来校したヒロキの母親を目にしたことは、幾度と無くあった。あの美貌だし、華やかながらも楚々とした風情は、ガキの目にもうっとりとする女性ぶりだった。

すでにオバサンになってしまった俺の母親とくらべてみても、これが同じ「母親」というものなのだろうかと、ヒロキを非常にうらやましく思ったことを覚えてる。

そんなしとやかなヒロキの母親と、自分で乳首を出して「吸って」とせがむAV女優のような女と、同一人物であるということが理解できず、ちょっとひいてしまったあたり、やはりまだまだ青臭いガキだった。

もはやこのころには、「俺の性欲を満たすために」いやいや肉体を提供しに来るのではなく、「自分の性欲を満たすために」恥もなにもかなぐり捨てて、本性むき出しに俺の家に来ていたようだった。

俺が手からあふれるほどの乳房を揉み、こげ茶色の乳首をちゅうちゅう吸いハムハム噛んでやると、ヒロキの母親は、蛇か何かのように白い肉体をくねらせ、髪を振り乱しながら、隣の部屋にまで聞こえるほど大きな声で喘いだ。

俺が彼女の胸をネチネチ愛撫するだけで、6日目は激しく悶え、7日目は5日目の時のように、全身のけぞらせてエクスタシーに達した。
俺が
「ねえ、おちんちん、舐めてよ」
というと、ヒロキの母親は俺の頭をつかんで胸に押し当て、
「まだよ、まだよ・・・・・・舐めて、もっと舐めて・・・・・吸って・・・・・いっぱい、吸ってぇ」
と、自分が満足するまで俺に奉仕するよう要求した。

やむなく俺は、若いチンポをギンギンにたぎらせ、先走り液でパンツをぬらしながら、ヒロキの母親が満足するまで彼女の胸を愛撫し続けた。
いつの間にか、立場が逆転していた。
彼女が軽く達すると、ようやくご褒美にフェラをしてくれるようになった。

8日目、ちょっとした事件がおこった。

電話が、鳴った。
そのとき、俺はヒロキの母親とベッドの中にいた。
その日もヒロキの母親はベッドの中で良妻賢母の仮面を捨て、牝豚の本性をさらけ出して俺の頭を抱きしめていた。

俺は、ヒロキの母親に教わったとおり、乳首を歯で軽く噛んで舌でレロレロ、してやった。
「それ、すごくいいの・・・・・それされちゃうと、キュンキュン、キュンキュン、気持ちいいのぉ・・・・・・」
自分でそう言うだけあって、両方の乳首を交互に攻めてやると、全身をのた打ち回らせてよがり狂った。あまりに激しくて、シーツカバーまで外れてしまったほどだった。

「上手よぉ・・・・・・すごっく、いいわぁ・・・・・・」
今なら「だんなよりも、かい?」なんて聞く余裕もあるが、あのころはとにかく無我夢中。
そうしていつもより早く、ヒロキの母親がビクンビクン硬直し、絶頂に達したときだった。
電話が、鳴った。

これからようやく俺が舐めてもらえる、いざ、ってな時に鳴ったんだ。
全身の血がチンポに集中して、意気もはあはあ、落ち着かなかったが、電話には出ざるを得なかった。

親からかもしれないし、学校からかもしれないし、病院からかもしれない。いずれにせよ俺が在宅ということは知ってるから、もしそういった連中からの電話だったら、まずい。

けだるげな白い肉体をベッドに残し、俺はズボンをもっこりさせたまま、隣の両親の寝室にあるコードレスの子機を手に取った。
セールスか何かだったら、叩き切ってベッドに戻るつもりだった。

が、受話器を耳に当てた瞬間、俺の心臓は間違いなくバクンと飛び出し、全身の血の気がサーっと音を立てて引いていき、おっ勃ってたチンポがへなっと、萎えた。

電話の主が、ヒロキだった。
ば、ばれた、か・・・・・・?

さんざヒロキのことを胸中で罵り嘲りながら母親の肉体をおもちゃにしてきたが、心が前も無いままにいざその声を聞くと、あの優越感もどこへやら、言いようのない恐怖だけが俺を捕らえた。それは罪悪感から来るものでもあり、なにより腕を折られた、その肉体的な痛みから来るものでもあった。
右腕が、ずきんと疼く。

久しぶりに聞くヒロキの声は、しかし逆上しているでもなく、いつものような乱暴な様子もなく、
『久しぶりだな・・・・・・元気か?』
そう聞いてくる奴の声のほうこそ、しぼんだ風船のように張りのない、しょんぼりした声音だった。

『なんかさ、家のお袋、ときどきお前のお見舞い、行ってるだろ?』
ときどきどころか、毎日やってきては俺に乳揉まれ、乳首吸われてるよ。そして、俺のチンポしごいたりしゃぶったりしてるよ。
・・・まさかそんなことも言えず、下手なこともいえないので、「ああ」とだけ、答えた。

『今日もお花の先生のところへ行った後、お見舞いするかもしれないって、言ってた』
お花の先生どころか、ついさっきまで俺に乳首かじられ舐められて、ビクンビクンのけぞってたぜ。「いいのぉ・・・・・もっとぉ」とか言いながら。
・・・まさかそんなことも言えず、ヒロキの電話の真意も知れないので、無言でいた。

いま、お前の家に俺のお袋いるか?
そんな質問を予期して、俺は身構えた。
だが、ヒロキは弱弱しくこういった。
『なんかさ、お袋に聞いたんだけどお前、ものすげぇ悪いらしいじゃん』
お、ヒロキの母親の奴、俺がヒロキの母親に仕掛けた悪いこと、息子に漏らしてるのか?
一瞬そう思ったが、どうやらヒロキが言ってるのは、俺の容態についてらしかった。

『お袋に聞いたらさ、お前、腕の回復も思わしくないみたいだし、なにより心にすげぇ深い傷、負わせちゃったらしいし・・・・・』
徐々にヒロキの声が涙声になってくる。

『お前、まだまだものすごく、痛むんだって?人と会うのが、怖いんだって?おれ、お袋からお前の様子聞いて、すぐにでもお前の前で土下座したいくらい、ものすごく、反省してるんだ。後悔してるんだ』
おいおい、来るなよ。今、お前来たら、お前の母ちゃんすごいことになってるぞ。

『だけどよ、お前が落ち着くまでは顔を出すなって、お袋が言うんだ。俺、謝っても謝りきれないことは十分わかってる。ごめんよ、ほんと、ごめんよ・・・・・・』
仕舞は涙声でしぼんでしまった。

どうやら話を聞いてると、喧嘩をしたわけでもなんでもないのにクラスメートの腕を折ってしまった、ということで、学校でも、そして塾でも、ヒロキは白い目で見られるようになっちまったらしい。

誰も回りに近寄らず、きゃあきゃあ言ってた女の子たちも、いまや怖いものを見る目つきで、目も合わさないらしい。
そんなの、自業自得じゃないか。

もともと本当のワルでなく、ただかっこつけていきがってただけのおぼっちゃまだから、たちまち参っちまったんだ。
で、学校を途中でばっくれ、おれに電話したんだとさ。

『お前をけり倒したとき、お前、ぎゃあって、すげえ悲鳴あげたんだ』
覚えてない。失神しちまったしな。
『・・・・・・その声がよ、耳について離れなくてよ。・・・・・・ごめんよ、本当に、ごめん・・・・・・どうしたら許してもらえるのかわからないけど・・・・・・』
おいおい、そんなに泣くなよ。とりあえず、償いにお前のお袋さんの白くて熟した肉体、たっぷりかわいがってるからさ・・・・・・。
そのとき、俺の中にあるひらめきがおこった。

話はかわるけどよ、合意のセックスで女の身体をいじくるのもいいけどよ、涙ながらにいやいや肉体を提供する女の身体をいじり倒すのも、これまたたまらぬ悦楽だぜ?そうおもわねえか?

それもよ、嫌がる女を殴り倒すような肉体的レイプではなく、「気の済むまで、好きにすればいいでしょ」と、悔し涙とともに差し出された生贄の肉体を、思う存分、弄ぶってのはよ。

相手の感じる敏感なところを、わざと刺激してやると、女は目を瞑り唇かみ締めて、耐えるんだ。感じるまい、絶対に感じるもんですか、ってな。

だがそのうち、肉体がぴくんぴくん、反応しちゃうんだ。それでも首を振って必死に耐えるんだが、そのうちに快感が理性を超えて、悔し涙とともに喘ぎ声がほとばしりだす。
たまんねえよな?

ヒロキの母親だって、はじめはそうだったんだぜ?悔しそうに乳出して、ちゅうちゅう吸われたって「うっ」っと言ったきりで、必死に耐えてたんだ。
わりいけど、大学のとき付き合ってた彼女の処女をいただいた時だって、そのとき程の興奮はなかったよ。
それがよ、いまや牝豚に堕ちきっちまったんだぜ?ヒロキの母親はよぉ。

「悪いけど、いま手ぇ離せないんだ。3分後にかけなおしてくれないかな」
と電話を切った。そして子機をもったまま部屋に戻ると、ヒロキの母親がほのピンクに染まった上半身をけだるげに起し、顔にかかった髪をかきあげた。

「電話、大丈夫なの?」
俺はうなづき、ヒロキの母親の前に立った。
ヒロキの母親はなれた手つきで、俺のズボンを下着ごと、下ろした。
「あ、元気ない」
と、半勃起のチンポを手に取り、さわさわとしごき始めた。

たちまちに俺のチンポはヘソにつかんばかりに天に向かい、腰にギンギン直撃してくる快感に立ったまま愛撫を受ける自信がなく、俺は椅子へと座った。

ヒロキの母親は素直に従い、脚を広げた俺の前に跪いて俺のチンポを口に含んだ。
じゅるじゅる、じゅばじゅば。
ヒロキの母親の顔が上下するたびに豊満なお尻がゆれ、エロチックだった。我慢我慢、まだイケない。電話が来るまでは。

電話が、鳴った。
ばかやろう、ヒロキおせぇぞ。おめえの母ちゃん、すげぇテク、もってるんだぞ。間にあわねえかと思っちまったぜ・・・。
びくっとしてヒロキの母親が顔を上げたが、俺は気にせずに続けるようにいって、頭を右ひじで押さえつけた。

あーあ、こんなことしてるから、治癒が長引くんだぜ、全く。
でもよ、こうやって跪いた女にしゃぶられるのって、奉仕されてるみたいでいいよな?まったくガキの分際で何をやってたんだか。
案の定、ヒロキだった。
何を話したかよく覚えてないが、ヒロキの声を聞きながらその母親にチンポしゃぶらせていたことは強烈に覚えている。

そして、ヒロキがぐだぐだなにやらしゃべっている最中、そして目を閉じ夢中になってその母親がじゅばじゅばチンポをしゃぶって
いるまさにその瞬間、俺は受話器をヒロキの母親の耳に押し付けた。

最初何をされたかわからずギョッとし、ヒロキの母親は頭の上下を止めた。
鳩が豆鉄砲食らった、という表現がうってつけなまでに目を丸くし、それでも頬をすぼめてチンポをくわえてるその顔は、間抜けで滑稽で、とてもじゃないけど紺野美沙子の顔ではなかった。

だが、その受話器から漏れる声はなんと・・・・・・最愛の息子の声ではないか!
丸い目が驚愕の目になり、怒りの目になり、哀願の目になり、だが、おれがギプスで固められた右腕でしっかりその頭を固定しているので、ヒロキの母親は
「むぐぐぐぅ・・・・・・」
チンポを口にしたままうめくのみだった。

頭を左右に振り、何とか逃れようとするがそれがまたチンポに気持ちいい。
「ぐぅ!ぐぅ!」
うめく彼女の顔は、淫売女のそれではなく、性的受難に苦しむ母親の顔だった。

ギョッとしたのは、ヒロキの母親だけじゃなかったようだ。
受話器から漏れるヒロキの声は、奴もギョッとしていることが如実にあらわしていた。
『な、何だ、今の声。おい、加藤(俺の苗字ね)、いま変な・・・・・・猫の鳴き声みたいな、女の声みたいな、変な音、しなかったっか?』

もちろん、俺は答えない。答えたくても受話器は奴の母親の耳に押し付けてるからな。
ヒロキの母親、狂ったように首を振る。
『もしかして・・・・・ママなの?』
さすが親子だな。母親が呻いたり喘いだりする声聞いたことなんぞなかろうに、よく電話越しにわかったもんだ。

『ママ?・・・・・・ママァ?』
ほお、ヒロキお前、おうちではママって、読んでるんだぁ。「お袋」さんのこと。
ヒロキが自分を呼ぶ声を聞いて、母親は
「ぐうっぐ!ぐうっ!」
狂乱が一層、激しくなる。涙が頬をぬらし、怒りと、憎しみと、哀願の目で俺を見上げた。

今思えば、良くぞチンポ噛み切られなかったもんだ。
いまの俺はとてもじゃないが、あんなあぶねえことはもう、できねえよ。若気の至りってのは、ある意味怖いね。

おれはいっぱしのワルになったつもりで、ひそひそ声でこういった。
「おばさん、そんなにもがいたりうめいたりすると、聞こえちゃうよ。ヒロキ君に」
びくっと身を震わせると、ヒロキの母親は悲しげに目を瞑り、とめどなく涙がぼろぼろこぼれていった。

そればかりかつんと高い鼻からも、鼻水がたれてくる。呻くことも首を振ることもこらえ、ただしゃくりあげる音だけは押さえ切れないようだった。
俺はヒロキの母親の頭を抑え、その口に激しく、ピストンしてやった。女は必死に耐えている。

『ママ?ママ?』
相変わらず、声が漏れる。
『おい、加藤、お前ママに何してるんだ!変なことしてたら、許さないぞ、ぶっころすぞ!』
変なことなんかしてないよ。ただ、君のママに、つぐなってもらってるだけさ。大切なママの、お口でね。

その日俺は、『ママ?ママ?』
そう狂ったように叫ぶヒロキの声を漏れ聞きながら、そのママのお口に、どびゅっとたっぷり出してやったんだ。

だが、ヒロキの母親はいつものように俺の精液を飲んではくれなかった。
うつろな目でどこか一点を見つめ、俺がチンポを抜いても口をだらしなくあけたままでいた。精液がだらっと、あごを伝う。

俺は受話器を自分の耳に当てると、甲高い声で啜り泣きの真似を始めた。
「ママって、ママって何のことだよ・・・・・・」
泣きながら、俺は言った。

「聞いてくれよ、さっきさ、電話を取った瞬間さ、うっかり右手たんすにぶつけちまってよ・・・・・・痛くて痛くて、よぉ。死にそうなほど、痛いんだよぉ・・・・・・」
そして甲高く呻くように、泣き声を出した。
しばらくはあはあ荒い吐息が受話器から伝わってきたが、高ぶる感情を抑えるような声で、 『・・・・・・な、何だよ、お前の、声、だったのかよ?』
「何がだよ、俺は死ぬほど痛いんだよぉ!」

幸いあの時、ヒロキは俺のフォロー演技を信じたようだった(というか、信じたかったのだろう)が、ばれてたらどうなってたんだろうな。
正直、チンポ勃ってるときはイケイケの鬼畜モードだったんだが、射精しちまった後はすげーやべぇことしちまったと真っ青で、必死に演技こいてたんだ。

ばれたら、殺されちゃうよ?ほんと。
こういう気質が、性犯罪をおこしたりするのかな?
自分で思い起こしつつカキコしてて、客観的に自分を反省してしまった・・・・・・。

隣の部屋に受話器を置いて戻ってくると、さっきまでは口のように虚脱していたヒロキの母親が泣き崩れていた。

そして、俺が戻ってくるのを見ると、これまで見たこともない、まるで般若のようなものすごい形相で、
「あ、あんたなんて、最低よ!」
と睨みつけた。

俺、すくみ上がったよ。
この女、包丁持ってたらためらうことなく、激情に俺を刺すんじゃないか?
だが俺は平静を装って、「大丈夫だよ、ヒロキ君にはばれてないよ」と、いってやった。

そしてぬけぬけと
「明日もきてくれるんだろ?」
「いやよ・・・・・・許さない・・・・・わたし、あなたを、ゆるさない・・・・・・」
「来てくれなきゃ、今までのことみんな、ヒロキ君にばらすよ」
「言えばいいじゃない」
この女、開き直りやがった。
「そんなこと、誰が信じるものですか」
「・・・・・・おばさん、右のおっぱいの下にホクロ、あったよね」
はっと、ヒロキの母親が息を呑んだ。

「レ、レイプされたって、言うわ・・・・・・無理やり・・・・・・」
「へえ。大の大人の女が?中学生一人相手に?しかも利き腕骨折してるガキに?それも、毎日毎日?無理やり、レイプ?」
鬼気迫る形相から力が抜け、ヒロキの母親は肩をおとし、すすり泣き始めた。

「最低・・・・・・・・最低・・・・・・最低・・・・・・」
俺は、しゃがんでヒロキの母親の肩をつかみ、甘えるようにこういった。
「ごめんなさい、おばさん、ごめんなさい。もうあんなこと、しないよ。もうしないから、ゆるしてよ」

ヒロキの母親は泣いたまま、よれよれの動きで身づくろいをはじめ、その間俺は
「ごめんなさい、ゆるしてよぉ」
といい続けたが、首を振るだけで何の返事もなかった。

そしてぼろぼろになった身体を引きずって帰っていったとき、
悪いことをしたなあという後悔と、もうこないかもな、という残念さと、まあ十分楽しんだじゃん、という変な自分への言い聞かせをもって、後ろ姿を見送った。
不思議と、大事になったらどうしようという発想はなかった。そのあたりはガキだったんだな。

そんなこともあったから、翌日ヒロキの母親が律儀に来たときには、むしろギョッとしたほどだった。
ましてやこの日、脱ドーテーのメモリアルデーになっちまうんだからな。

友人の母親1  2  3