ある夜、アダルトチャットで知り合った39歳の奥様。

農家の嫁で、ごくごく普通の生活をしているようだが、本人いわく、オナニーが日課になっているとのこと。

ご主人とのSEXでも、気持ちよくはなるようだが、結婚も十数年経つと夫婦のそれは、さほど気持ちよくもないらしい。

手順も決まっていて、終わるのも早い・・。だから、何か刺激を求めてアダチャに来ている・・と。

その日の私は、妻と子供が実家に帰っているため翌朝までフリー。

キスだけでイカせてあげるよ。SEXはしないから安心して。今から会わない?と誘ってみる。

当然、ついさっきチャットで知り合ったばかりの奥様、そう簡単に話に乗るはずもなく、そのまましばらく会話を続ける。

結局、会うことになったのは、その日の深夜。外は土砂降りだったが、クルマを走らせた。

待ち合わせ場所にクルマを停めて待っていると、傘をさして、薄黄色のパジャマ姿のまま歩いてくる女性が。

どうやら、彼女の家はこの近所らしい。家族が寝静まってからじゃないと出られない・・ということで、最終的に会えたのは、午前2時を回っていた。

ちょっと背の低いポッチャリのかわいい女性。

大きめのパジャマが、何だか私生活を覘いているようでドキドキ。

「さっき言っていた、キスだけでイケるって本当?」

「うん、本当。ちょっとした魔法を使うの」

「魔法って?」

「まる(彼女のHN)に催眠を掛けちゃう」

「催眠?あれってヤラセじゃないの?」

「うん、まぁ、信じられないことが起きるよね」

「うん、ちょっとウソくさい」

「じゃあ、信じなくていいから私の言う通りにしてみて」と、早速、軽い催眠導入から開始。

こちらが驚くほど、非暗示性(催眠の掛かりやすさ)が高く、どんどん深く催眠に入ってもらえる。

指を固めたり、腕を動けなくしたり、味覚を変えたり、信じられないことが次々に起きて、喜んだり驚いたり。

ころあいを見て「唇とクリトリスが繋がってしまう・・」という暗示を入れる。

この暗示が完全に入っていれば、キスをする・・という行為は、直接クリトリスを舐められているのと同じ状態になる。

更に「普段の快感より数倍感じてしまう・・」という暗示も追加して、いよいよ、キスに話を持って行く。

「催眠、少しは信じてもらえた?」

「うん、催眠って本当にあるのね」

「そうだね。んで、さっき、キスだけでイッてしまう暗示を入れたから」

「うん、今ももう、唇が何だか変な感じ。」

「じゃあ、キスしてみようか・・」

「うん」私は、柔らかく、彼女の唇に自分の唇を重ねた。

ちょん・・って感じのかわいいキス。

その瞬間「あぅっ!」彼女の腰が跳ねる。

「どうしたの?」

「今、アソコに電気が走った・・」正確には、マンコではなくクリトリスのはずなのだが、いずれにしても、暗示は効いている様子。

彼女の表情も、驚きと快感が混ざっているよう。

「じゃ、もっと長くキスしようね。唇だけじゃなく舌も感じるよ」私は、再度唇を重ね、彼女の唇や舌先をチロチロと舐める。

「あうぅぅ・・うふぅん。」口をふさがれ、舌を絡め、鼻から抜けるあえぎ声をだす彼女。

その間も、腰はカクカクと不自然に揺れている。

数分、濃厚なキスを続け、そろそろ上り詰めそうな感じだったので、上あごあたりから歯の裏側を重点的に舌で責める。

「おごぅぅぅ・・うぐぅぅ・・」恐らく相当感じているのだろうが、口を唇でふさがれて、まともなあえぎ声は出ない。

更に、刺激を強めていくと「ぐぐ・・ぐぅ・・ぐ・・」と、うめくような声を発して、ガクッ・・と、シートに沈んでしまった。

肩で息をして、恍惚の表情で私を見つめている。

「イッちゃった?」彼女は、はぁはぁ言いながら「うん・・すごかった」

「うん、いっぱい感じてもらえたのなら良かった」クルマの外は、相変わらず土砂降り。

彼女は、キスでイクのが気に入ったようで、その後も2回、キスだけでイッてしまった。

SEXはしない・・という最初の約束だったので、彼女は、午前4時過ぎにクルマを降りた。

翌日、朝早くにメールが来て、今度はホテルに行きましょうかとのお誘いが。

しかし、その数日後、ご主人が大病をわずらい、看病に専念するため連絡を絶ちます、とのメールが。

結局、あの雨の夜が一日限りの不倫体験になってしまった。

身体の関係はなかったので、完全に不倫と言えるかどうか定かではないが、最後まで読んでいただき、感謝。