1年ほど前の暑かった夏の日、私は職場の人との飲み会の帰りに犯されました。その日は送別会で職場を辞めるパートの人をみんなで送って、それから線路沿いの道を家まで向かっていました。ちょっと飲みすぎちゃって頭が痛かったので途中途中で立ち止まって休みながら帰ってました。

 あとちょっとで家というところで目の前にまぶしいライトがあてられて、すごいスピードでワゴン車が走ってきて私の横で止まりました。 そこからあとは断片的にしか覚えていませんが、ワゴン車の中に引きずり込まれて、いきなりおなかを殴られて、なんども「ころすよ」「ころすよ」と耳元でささやかれました。

 私は怖くてなんの抵抗もできないまま、馬乗りになっていた人が私の首を締めながら鼻の中まで舌を入れてきました。そうしているうちにドンっという激しい痛みと下腹部の重たい感触があり、私は気を失ってしまいました。

 気がつくと、家から少し離れたところにある自然公園の東屋で寝ていました。パンティがなくなっていましたがバッグも服もお財布や定期もちゃんとあったので、私はこのことはだれにも言わずにいようと心に決めました。

 家に帰ってバッグから本や荷物を取り出していたら、使用済みのコンドームが2つ出てきて、あわててティッシュペーパーでくるんでビニール袋で何重にも縛って捨てました。でも、「あ、中には出されなかったんだ」と安心したのを覚えています。

 あれから1年。昨夜、彼氏がうちに泊まりにきました。いっしょにおそうめんを食べたあとテレビを見たりゲームをしたりして楽しい時間を過ごしていたのですが、彼が「そろそろ寝よっか」と言って、私に覆いかぶさってきました。

 いつもの彼のパターンなので私はそれを受け止めて、キスをして、彼のシャツを脱がせながら、横たわったのですが、昨夜は急に彼が私の首を両手でしめてきて、無理やり私の鼻のなかに舌を入れてきたのです。

 私はとっさに彼のことを突き飛ばしてしまったのですが、彼はものすごい力で私の上に馬乗りになってまた首を絞めてきて、私のパンティを強引に脱がせて、とても固くなった彼のものを無理やり私の中に挿入してきました。

 「なんでこんなことするの?やめて」。私は泣いていたと思います。でも彼は自分の欲望が果てるまでやめてくれませんでした。
 
 せっかく忘れていたのに。私は必死に忘れていた無かったことにしていた1年前のあの夜の出来事を思い出してしまいました。

 彼は早朝からバイトに行ってしまいましたが、もう彼とは別れようと思っています。やはり、苦しいことというのは消えてはくれないのだと分かりました。一生私を苦しめ続けるのでしょう。