俺(たけし)が23歳の頃の話。

俺には一個下の彼女がいた。名前は咲。咲とは2年くらい付き合っており、その間、大きな喧嘩もなく、仲良くやっていた。

咲には昔からの親友だという女友達がいた。名前は梨奈。小柄で人懐っこい性格の女の子でけっこう可愛い。

付き合って1年くらいの時に梨奈を紹介されたんだが、その日が楽しかったこともあってか、それからちょくちょく3人で遊ぶようになった。

咲が親友というだけあって普通にいい子だった。話しやすいし、気もきくし。気分屋なところがあってちょい扱いに困る時もあったけど。

んで、咲とは2ヶ月前から同棲を始めていたんだけど梨奈はその間、3回ほど泊まりに来てた。ちなみにただ遊びに来た回数はその倍くらい。それくらい仲良い感じだった。

ある時、3人で宅飲みしようってことになって飲んだりつまみ食ったりしてたわけ。その日はなんかよくわからんけど凄い盛り上がって3人共飲みまくった。

最初にダウンしたのは梨奈だった。次に俺。次は…ダウンしてたから分からん。

目覚めるとベッドの上にいた。横には咲。全然覚えてないけどちゃんとベッドまで移動したんだなと思った。時刻を見ると3時を回っていた。

梨奈はどうしたんだろう?帰ったかな?なんて思いつつ、隣に寝ている咲を起こさないように注意して小便しに行ったんだが、小便してトイレから出たところでリビングの方から名前を呼ばれた。

俺「お、梨奈いたのか」

梨奈「うん、今まで寝てたみたいwトイレの水流す音で起きた」

俺「そっか。寒くないか?掛け布団持ってくるか?」

梨奈「あーもうあるから大丈夫。咲がかけてくれたみたい」

流石俺の彼女。気が利くな。まだまだ眠かったので話を切り上げて「おやすみ」と言って寝室に戻ろうとした時、後ろから抱きつかれた。

俺「え?な、何?どうした?」

突然のことに驚く俺。それでも動揺したらカッコ悪いと思っていつもの話すトーンで返した…つもり。

梨奈「私がたけしのこと好きって言ったらどうする?」

俺「え?えっ?いや、冗談だろ?」

梨奈「ううん、冗談じゃなくてホント」

俺「え、いや、えっと…俺にはその、咲がいるし…な?わかるだろ?てかお前まだ酔ってるんだろ?」

梨奈「酔ってないし、わかんない」

抱きつく腕に力が入る。あ、これマジなやつだ。そう思った。それでも俺は咲のことが好きだし裏切りたくなかったから、「ごめん、梨奈の気持ちは有難いんだけど応えられない…」なんてありがちな台詞を吐いた。

正直、梨奈は可愛いし、性的な目で見ることもたまに…否、けっこうあった。咲と付き合っていなければたぶんOKしたと思う。

梨奈「やだ」

はい?やだってあなた。子供じゃないんだから。俺だって今、邪な気持ち振り払って断ったんだからさ、わかってよ。

抱きついてた腕を離し、俺の前に回り込んでくる梨奈。じーっと俺の目を見てくる。そしておもむろにTシャツ脱いできやがった。

遊んでいる時に何度か胸チラという形で見えて密かに興奮してたそれががっつりと目の前に現れた。

俺「え?!ちょっ!いやいやいやいや!マジダメだって!」

理性が吹き飛びそうになるが、梨奈の身体から目を離し、なんとか堪えて拒否する。

梨奈「断るなら今悲鳴あげて襲われたって言う」

俺「いやいや!それはまずいって絶対!頼むからわかってくれよぉ」

梨奈「私とエッチしたくない?私ってそんなに魅力ない?」

そりゃバリバリエッチしたいし魅力あるよ!!でもダメなんだよ!まあまだ先のことだけど、最近結婚の話がちらちら出だしたんだよ!大事な時期なんだよ!

俺「いや…そんなことはないけど…」

梨奈「じゃあシて。咲には絶対言わないから」

あばばはば!その言葉はあかんって!頭の中で天使と悪魔が囁く。

「ヤッちまえよ!黙ってるって言ってるしバレやしないさ!」

「ダメだよ!1回でもヤッたらもう終わりだよ!彼女を裏切るのかい?!」

「こいつとずっとヤッてみたいと思ってたんだろ?願ってもないチャンスじゃないか!」

「彼女と結婚する気があるんだろ?!心を強く持つんだ!さあ勇気を持って断るんだ!」

俺は咲が初彼女で、それも俺から告白してOKをもらったんだ。それ以外は女っ気など皆無でモテたこともないし、ましてや告白されたことなど一度もなかった。

そんな俺に限って浮気などありえないと思っていたし、浮気するやつの気が知れないとも思っていたんだが、現実、選択を迫られてそれを迷っている自分がいることに驚いた。

梨奈「お願い…たけしのことずっと好きだったの…」

ずっとっていつだよ?まだ知り合ってから1年くらいだぞ?こんな俺に一目惚れするわけないし、いつからだよ?なんてどうでもいいことを考えて軽く現実逃避してた。

なんて考えているとまた抱きついてきた。上半身ブラだけの梨奈が密着してる。心臓が飛び出すんじゃないかと思うくらいバクバクと鳴ってる。

そして梨奈は俺の理性を崩壊させる攻撃をしてきた。ズボンの上からち●こを触り、大きくなってるね、嬉しい。なんて言ってきた。そこはダメだそこは!ヤル気スイッチ入っちゃう。

ジャンプのエロ枠の主人公ならこの後、なんやかんやあってこのイベントを上手いこと回避するんだろうけど俺には無理だったようだ。

抱きしめてグイッと身体を寄せさせるとキスしていた。その瞬間、やっちまったー!なんて思ったけどもう遅い。

梨奈は悪戯な笑みを浮かべると嬉しそうに唇を重ねてきて、どっちが先だったか分からないが舌を絡めて所謂ディープキスっちゅーもんまでしてしまった。

その間も、梨奈は俺のち●こをジャージ(家にいる時はだいたいジャージなのです)のズボンの上から触っていたんだが、おもむろにズボンの中に手を入れ、直に触ってきた。

熱くなっている俺のち●こにひんやりとちょっぴり冷たい梨奈の手が触れてビクンッと震えた。その後もゆっくりと上下に動かしてくれていたんだが、これがもう気持ちいいのなんのって。

浮気しているという背徳感から来るものなのか、尋常じゃないくらいに気持ちいい。どれくらい気持ちいいのかというと、思わずイッてしまうくらい。

そう、俺は早々にイッてしまったのだ。あれ、ヤバイ!?と思ってから早かった。流石にこんなに早くイッたら恥ずかしいから腰を引いて刺激から逃れようとした時にはもう遅かった。俺はそのまま梨奈の手の中で射精してしまった。

ははは…と笑うしかない俺。恥ずかしすぎる。いくらなんでも早すぎた。いつもはこんなことはないのに。

梨奈「あれ…もしかして出ちゃった?」

俺「…うん…ごめん」

梨奈「いいよいいよっ気にしないで!ほら、脱いで拭かないと」

優しさが痛い。梨奈はテキパキとズボンとパンツを脱がせてくれて、「あーベチャベチャだね。てか凄い出たね」なんて笑いながらティッシュで拭いてくれた。男としてのプライド、ボッキボキ。

梨奈は拭いたティッシュをゴミ箱に捨てず自分の鞄に入れていた。ああ、バレないように考えてるんだなと思った。

梨奈「ね、もう一回くらいならできそう…?」

俺「え、いや、まあ…たぶん」

梨奈「ん、わかった。大きくしてあげるね」

梨奈は俺の前に膝立ちになってち●こをしゃぶってきた。ああ、やばい。なにこれ、最高。咲はs●x自体は嫌いじゃなかったけど、フ●ラはあまりしてくれなかった。それなのに梨奈は自分から…良心というものが消えていく。

梨奈「チュプ…ちょっと移動しよっか。たけし、ソファーに座ってくれる?」

俺「え?あ、ああ」

言われたとおり、ソファーに座ると、梨奈は俺の開いた脚の間に座り、フ●ラを再開させた。

梨奈はフ●ラをしながら後ろに手を回すとホックを外して、ブラを脱いだ。咲よりも小振りな、だけど形の整ったBカップくらいの胸が露わになった。そしてそのまま、「触って?」とでも言うように俺の手を胸に導いた。

梨奈の柔らかな胸を揉みながら熱心なフ●ラをされている。出したばっかの俺のち●こはすぐに再装填され、再度戦える状態にまで回復した。

梨奈「良かった。また大きくなったね!」

口を離し、ゆっくり手コキしながら俺の目を見て喜ぶ梨奈。そして、「たけしも触って?もうビショビショだと思うから」なんて言葉を聞いただけでも射精しそうなことを言ってきた。

梨奈もソファーに座らせ、お互い向き合うとまた唇を重ね、キスをしながら、スカートを捲り、下着に手を入れ、ま●こを触ってみた。梨奈も負けじと俺のち●こを触ってくる。

梨奈の言ったとおり、ま●こは既にビショビショに濡れており、ぬるりと余裕で中指が入った。そのまま、中を擦るようにいじってやると、可愛く、そしてエロイ声で鳴いてくれた。

梨奈「たけしの指凄く気持ちいいっ…もっと触って?もっとめちゃくちゃにしてっ」

なんだよこれ。エロすぎだよ梨奈。咲とのs●xは興奮するんだけど、微妙に平常心も残っている感じで完全に興奮しきれていないものだった。だけど今、梨奈としているs●xは興奮純度100%って感じのもので最高に気持ちがいい。

ま●こをいじりながらも、梨奈の二の腕、腋、胸元、首筋など興奮のまま、舌を這わせた。特に首筋の辺りが弱いらしく、舐める度に身体を震わせて喘いで可愛かった。

梨奈「ねえたけし…そろそろ…入れて?」

理性などとうの昔に消え去っていて、入れることしか考えられなくなってた。梨奈はソファーの上で立膝になり、俺の目の前で下着をずり下ろし、片足ずつ上に上げ脱いだ。

俺はそのまま梨奈の腰を掴み、グイッと自分の方に寄せるとそのまま腰を落とさせ、対面座位の体位で挿入した。

俺も梨奈も深い溜め息のような声が漏れる。俺は梨奈の腰に、梨奈は俺の首に腕を回し、下から突きまくった。突く度に梨奈はいやらしい声を上げ、俺は目の前にある胸にむしゃぶりついた。

梨奈「たけしっ好き!大好き!もっと腰振って!んあっ気持ちいいよぉーっ!!」

梨奈も相当感じているようで息遣いが荒くなり、過剰な程に喘いでいた。

s●xってこんなに気持ち良かったのか。これが体の相性がいいってことなのか。梨奈の身体すべてに俺の性欲全てをぶつけられるような気がしてとにかく突きまくった。

俺「梨奈、梨奈ぁっ!俺も気持ちいいよ!マジで梨奈の身体最高だよ!」

梨奈「嬉しいっ!たけしっこれからいつでも私の身体好き放題にしていいからっ!」

咲のことなど忘れ、この身体をまた楽しめるのかと思うとそれだけでまた興奮した。

1回出しただけあって長持ちしていたが、それでも異常な興奮と快感により、限界が来た。

俺「んあっやばい梨奈!イキそう!!抜かないと!」

梨奈「いいのっ!たけしっこのまま中に出して!お願いっ!!」

それでも流石にやばいと思って抜こうと試みたが、梨奈がそれを拒み、更に腰を振ってきたせいで、我慢の限界が来てそのまま梨奈の中で果ててしまった。梨奈としては子供でも作って咲から奪い取れればとでも思ったのかもな。

中出ししてしまった後、腰を上げてやっと解放してくれた梨奈のま●こからドロッ…と精液が垂れてきた。それを見てやっと冷静になり、やっちまったー!!と今となっては遅すぎる後悔をした。

梨奈「私達、シちゃったね…咲がいるのに。でも安心して?絶対咲には言わないから。だからまた…抱いてほしいな」

なんという甘い罠。見事に引っかかってしまった。そして、咲には言わないという言葉はこの後、見事に裏切られるのだった。

この一件があった後から梨奈は咲がいても隠れてちょっかい出してくるようになった。あれは3人で居酒屋に行った時のこと。

個室の掘りごたつ的な感じの居酒屋で、俺、俺の隣に梨奈、対面に咲という感じで座った。この席は梨奈がたまには座る場所変えようよと提案したからそうなった。

普通に飲んで食べてくっちゃべってしてたわけなんだけど、ある時、梨奈が俺の股間に手を伸ばしてきた。普通に咲と話しして盛り上がってるのに何食わぬ顔で。

俺は驚いて梨奈の方を見たけど梨奈は気にせず咲とお喋り。お喋りしながら股間をいやらしい手つきで撫でてくる。女ってすげーと思った。

咲の方からはテーブル下で何が行われているか死角となって見えないようで、咲もいつも通りの感じで楽しそうに喋ってた。

梨奈はそのまま、俺のジーパンのチャックをゆっくり下ろし、その隙間から手を侵入させ、またパンツの上から触ってきた。

ベルトをしていたため、梨奈は少し窮屈そうに触っていたけど、俺は触られている刺激と咲が目の前にいるのに触られているという背徳感から勃起させてしまっていた。

俺は自分でも最低だと自覚しているが、もっと気持ちよくなりたくて、咲にバレないようにベルトを緩め、パンツをずらし、ち●こを露出させた。

梨奈は申し合わせたように、露出したち●こを握ってきて、相変わらず楽しそうに会話しながらゆっくりと手コキを始めた。

居酒屋という場所で咲にバレるかひやひやしながらの行為は俺を興奮させ、我慢汁が溢れてきた。梨奈はそれに気づき、亀頭全体に塗りたくった。

動きを速くしたらバレる確率が高くなるため、ゆっくり、ゆーっくり、ち●こを責められた。それから10分くらいした頃か、咲がトイレに行ってくるというので立ち上がった時にバレないよう急いでち●こをしまって見送った。

すると、梨奈は待っていたかのように抱きついてキスしてきた。

梨奈「チュ…っ…はぁ…たけしとずっとキスしたかったの」

キスしながらズボンに手を入れて、器用に片手で再度ち●こを露出させるとまた扱いてきた。俺も興奮して舌を絡ませて梨奈に応え、服の上から荒々しく胸を揉んだ。

こうしていられる時間は短い。なんせ咲がトイレ行ってる時間だけだ。限られている時間という制約があるからなのかこの時は燃えた。

梨奈「このままじゃたけしつらいよね?戻ってくる前に出せるかな?」

そう言うと扱くスピードを一気に上げてきた。ゆっくり長い時間いじられていたせいか、準備万端といった感じで、すぐにでもイけそうだった。

俺「うあっやばい!めちゃくちゃ気持ちいい!でっ出るかも!すぐに!」

間に合うだろうと確信した梨奈はそのまま高速手コキで俺のち●こを攻めたて、ち●こを口に含んだ。

梨奈「私の口の中にいっぱい出して?」

この瞬間、ドアを開けられたら一発アウトだっただろうな。でもなんとか間に合って俺は梨奈の口内に大量に射精した。

梨奈「…ん、んん…んぐ…っ」

梨奈は全てを受け止めると口を離し、少し時間をかけて精液を飲み干し、にこっと微笑んだ。

梨奈「たけし、気持ち良かった?」

俺「あ、うん。めっちゃ気持ち良かったよ」

梨奈「良かったー!あ、早くしまわないと!咲来ちゃう!」

なんてやりとりしていたほんの数分後、咲は戻ってきて何事もなかったかのようにその日は過ぎていった。

その後も3人で普通に遊んでた。咲が梨奈を信頼しきってるのと、梨奈が隠すのが上手いのもあってか、疑われることもなく、俺と梨奈の関係は半年の間バレずにいた。

もし疑われてたらすぐに俺がボロを出して発覚しただろうな。女の感ってやつは凄いから。

罪悪感は勿論あった。でもどうしても梨奈の身体が忘れられず離れられなかった。どんなエロいこと要求しても絶対断らないんだぜ?てかむしろ喜んで要求を飲んでくれる。そんな梨奈を手放せるわけなかった。

そんなこんなで運命の浮気発覚日…の前にその前日の話。この日、咲は梨奈とは別の友達2人と日帰りでディズニーに夜行バスで行っていた。帰りは日を跨いで1時頃とのこと。

俺と梨奈はチャンスとばかりにアパートでs●x三昧。昼から夜までヤリまくった。一日中二人ともほぼ裸だった。

0時過ぎた頃、咲が帰ってくるからということで梨奈は帰宅した。そんで俺は一日中s●xしまくって疲れていて眠ってしまった。

それから1時間くらい経った頃かな、玄関の開く音がした。その音で軽く意識が戻り、ああ、咲が帰ってきたんだなと思ったが、眠気が勝り、出迎えることもせずまた眠ってしまった。

そして、修羅場が始まる。

いきなり電気がついた。咲は俺が寝てることを知っていれば気を使って電気をつけたりは絶対にしない。眩しくて目を開けると…

咲「ねえ…これ、何?」

え?なんで!?咲が手に持っている物を見て眠気が一瞬で吹き飛んだ。

咲「ねえ!?これ何って聞いてるのっ!!」

普段声を荒げたりしない咲が怒鳴ってる。ビビる俺。情けないことに「あ…」とか「う…」としか言えない。身体がガタガタと震える。

咲が手に持っている物、それは今日梨奈が身につけていた下着だった。しかも上下セット。間違いなく梨奈の物だった。

俺「なんで…?」

咲「なんで?じゃないでしょ!?聞いてるのはこっち!!ねえ…たけし、正直に言って。…浮気してたの?」

咲は涙をいっぱいに溜めていた。次第に怒鳴ることはなくなり、声のトーンが抑えられた。それがまた恐怖だった。

俺「…えっと…それは…」

咲「相手は…梨奈?」

俺「え?!!」

なんで分かるんだと思わず間抜けなでかい声を上げてしまった。

咲「やっぱり…そうなんだね。この下着、私と一緒に買い物した時に梨奈が買ってたやつだもん…」

咲はその場に力無く崩れてしまった。ぼろぼろ涙を溢れさせていた。それを見て俺は遅すぎる後悔をした。何より大切なものを傷つけてしまった。

一番つらいのは糞な俺なんかより咲だ。一度に彼氏と親友に裏切られたのだ。

俺「あの…ご、ごめん…」

咲「謝らないでよッッ!!謝るくらいならなんでするの?!!!ふざけないでよ!!!!!」

全くもって正論だった。俺はベッドから下りて咲の前で土下座した。おでこを床に擦り付けて何度も何度も謝った。

咲「やめてよ…そんなことされても許せるわけないでしょ?たけしのことも梨奈のことも大好きだったのに…私、馬鹿みたいじゃない!!」

顔をぐしゃぐしゃにして泣いている。これが全然別の理由で泣いているのだとしたら彼氏として抱きしめてやれたのだろうに、そんな資格これっぽっちもない。全て俺が悪いのだ。

咲「お願いだからもう顔見せないで。二度と私の前に現れないで…」

俺「あ…う…」

咲「出てってッッ!!!!!!!!」

気迫に圧され、俺は何も持たずに外へ出た。1月のそれも真夜中。外は恐ろしく冷たい。ガタガタ震える。寒くてじゃない。凄まじい後悔の念で震えていた。

俺はガチガチと歯を鳴らして情けなく泣いていた。完全に自業自得。俺なんかに泣く資格なんてないのにな。

俺はアパートの2階に住んでたんだがもう部屋には戻れないし、ふらふらと階段を下りた。財布も携帯も置いてきたから行くとこもないんだけどな。

?「待ってて良かった。やっぱり追い出されちゃったみたいだね」

…え?この声…!

俺「な、なんで?なんでだよ?!なんであんなことしたんだよ!!!!」

気がつくと梨奈に掴みかかってた。同罪なのに、いや、最初に拒まなかった俺が一番悪いのに、罪を全て梨奈になすりつけるようにして。

梨奈「だってこうしないと咲にたけしのこと取られちゃうもん。そんなの絶対イヤ。たけしだって咲より私のことのほうが好きになってたはずだよ?でなきゃ咲を半年も裏切ってまで私との関係続けないはずだもん」

俺「う……」

言い返せなかった。確かに咲も好きだけど梨奈のことも好きになっていた。それは身体だけじゃなく性格までも。

梨奈「行こ。今日はうちに泊まりなよ。黙ってれば親にバレないから」

梨奈は両親と実家暮らしだ。家に行ったことはないけどそう過去に話してたのを聞いていた。

その日は梨奈の言うとおりにした。何も考える気になれなくて目の前にある見せかけの優しさにすがった。

真夜中だったし、俺の存在がバレないように静かに梨奈の家に入り、靴を玄関に置かず梨奈の部屋へ持って行った。これは梨奈の知恵。俺はそんな簡単に気がつくであろうことも考えられなかった。

梨奈の部屋はあまり綺麗ではなかった。部屋自体狭かったし、服やら化粧品やらが散らばってた。それでもぬいぐるみとか置いてあったりして女の子の部屋ではあった。

梨奈「今日は疲れたでしょ?たけしは寝てて。私はシャワー浴びてくるから」

梨奈が部屋から出て行くと言われたとおり、ベッドに寝る俺。ぼんやり部屋の天井を見ていると先程の怒鳴る咲を思い出してしまう。また涙が流れてきた。

どうにか元に戻る方法を考えてみるがどうやっても思い浮かばない。なんて馬鹿なことをしてしまったんだ。と改めて後悔し、同時に咲に申し訳なくなった。あんなに俺に尽くしてくれた子なのに。

俺は眠りについていた。

梨奈「たけし、寝ちゃった?」

どれくらい経っただろうか。梨奈はシャワーから戻ってきたようだ。微かに梨奈の声が聞こえたかと思うと部屋の電気は消え、梨奈もベッドの布団に入ってきた。

ベッドは壁に横付けするように置いてあり、俺は隅の方で仰向けで寝てた。梨奈は俺の腕に自分の腕を絡めてきた。

梨奈「たけしが私の部屋にいて一緒に寝てるなんて夢みたい…」

心身共に疲れ切っていたのもあって、話しかけられて意識はあったけど返事はしなかった。そうこうしていると、梨奈が布団の中でモゾモゾと動き、俺の下半身の方へ移動してきた。

すると、ズボンを脱がし始めた。俺は流石に今のこの心境でやる気になれず、「ごめん、今日はもう…」と言ったが梨奈は「たけしは寝てていいから」と言って結局下半身裸にされた。

そしてそのまま俺の萎びたち●こを口に含み始めた。悲しいかな俺のち●こはあんな最悪のことがあった後なのに刺激に反応してムクムクと大きくなっていった。

梨奈「たけし大好き…ずっと一緒にいよ」

すぐにガチガチに完全勃起したそれを、いやらしい音を立てながらしゃぶってくる。この半年の浮気期間に何度されただろうか。梨奈は本当にフ●ラが上手かった。

何度も好きと言いながらフ●ラを続け、今日何度も出したのに、今日あんなことあったのに、恥ずかしげもなく射精してしまった。

梨奈は毎回当然のように口で受け止めて、飲み干してくれる。フ●ラがあまり好きではない咲では考えられないことだ。

フ●ラ後も恋人のように抱きついてきて「たけし、おやすみ」と言った後、キスされた。そして二人で眠りについた。

次の日、梨奈の制止を振り切り、謝りに行く。話し合い(になってないけど)の最中、梨奈が来たことで修羅場勃発。

ほんとに親友かよってくらいの罵り合い。ちょっと引いた。

話し合い(になってないけど)の末、アパートは引き払うことになり、とりあえず携帯と財布と最低限のものを持って出てきた。梨奈が来たこともあって再縁の話はできなかった。てかどうしたいのか自分でもよくわからなかった。

当面の住む場所がなくなった俺。流石に実家住みの梨奈のところに転がり込むことは考えず、事情を話して友達の家にしばらく泊めてもらうことにした。

その友達からは「お前最低だな」とストレートな意見をいただいた。それでも泊めてくれてありがとよ。

梨奈は相変わらず俺にべったりで、しばらく彼女は…と断っていたけど、押しが強くて付き合うことになった。

俺は隠しているつもりだったけど咲に未練を残しつつ付き合っていることがバレてたらしく、次第に梨奈が変わってくる。少しのことでイライラして喧嘩をふっかけてくる。

喧嘩→仲直りのs●x→喧嘩→仲直りのs●x→以下ループ

そんな感じだった。ちなみにs●xもただのs●xじゃなくて咲とはしなかったアブノーマルなことも多くした。

結果、1年も経たないうちに限界が来て破局。別れ際は逆に俺が梨奈に依存してる感じでひどいもんだった。あれだけ俺に好き好き言ってた梨奈はゴミを捨てるかのようにポイッと俺を捨てて去って行った。